髪飾り ページ19
A「汝がそういうのであればこれを買いましょう」
Aは三成の手にあった桜の髪飾りをそっと持ち上げ、自分の手の中に収めた。
A「本物より、
僅かに目を伏せ、Aは会計の為に店員の元へ向かった。
*******
三成「もしや桜は嫌いでしたか?」
店を出た後、三成は既に代金を払ったAの手元にある紙袋を見てそう問いかけた。
A「作り物や柄は好きですが、本物の桜はあまり好きではありません」
珍しい方だ、と三成は思ったに違いない。
それもそのはず、何といっても桜は日ノ本の風物詩。
春になれば花見をする者も多いだろう。
大阪城にも桜があり、満開になれば毎年花見と同時に茶会を開いたりするくらいだ。
三成「何故桜が嫌いなのですか?」
もしかするとこれは、Aを知る手掛かりになるかもしれない。
そんな好奇心を抱きつつ、三成はAの言葉を待った。
A「昔、桜の木の下には死体が埋まっているとお聞きしたので…」
三成「…はい?」
A「外国では地面から死体が這い上がって来るらしく、もし花見をしているときに下から出て来るのではないかと思うと…」
Aは涙目になりながらカタカタと震えていた。
結論的に、彼女が桜を嫌いな理由は地面から死体(ゾンビ)が出て来るからと…とてつもなくしょうもない理由であった。
あと付け加えるとすれば、彼女は霊だのなんだのが苦手らしい。
三成「…」
なんと返していいか分からず、言葉を失った三成。
A「ば、馬鹿にしていますか!?死体が土から出てくると言う話を聞いた時、本当に怖かったんですよ!」
三成「ちなみに誰からその話を?」
A「以前城に来ていた南蛮の商人に聞いたのです。その方は怪談話がお好きなようで…助が桜の木の下には死体があるという話をしたときに」
三成「…そんなに怖いのならば、私が木の下を掘って確かめましょうか?」
A「や、やめてください!本当に出てきたらどうするのですか」
三成「出てくれば私が斬ります。確かめでもしなければA様はろくに花見もできないでしょう」
A「それはそうですが…。あ、では確かめなくていいので、花見の際はご一緒させてもよろしいですか?石田殿が居れば心強いので」
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わんこ大暴走 - 三楓さん» よろしくお願いします! (2017年11月27日 16時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
三楓(プロフ) - わんこ大暴走さん» コメントありがとうございます(*´∀`*)小説の方、是非拝見させて頂きますね。友達ですか!私でよければどうぞよろしくお願いします! (2017年11月26日 22時) (レス) id: ed4329dbeb (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - あと、よろしければ、お友達になっていただけませんか? (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
わんこ大暴走 - わぁ!すごいです!ボクもBASARAの作品書いてます!読んでみてください! (2017年11月26日 2時) (レス) id: 6622ba9bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:三楓 | 作成日時:2017年10月30日 12時