EP.00 ページ1
Aside.
「どう？東京での生活には慣れた？」
『まあ、ぼちぼち。』
「そう、また連絡しなさいね。
幸たちもAのこと心配してるんだから。」
『うん。羽姫さんも体調には気をつけて。』
「わかってる。じゃあまたね。」
『うん、また。』
月明かりの照らすベランダで、空を見上げて息をつく。
スマホの明かりが消えて、
月がひとり寂しく空で街を見下ろしている様子が際立つ。
そんなに立派に構えているから
自分がどんどん未熟に感じて、月さえ憎らしくなる。
ここなら幼い頃の私の心はきっと成仏される、
そう信じてた。
けど、現実は違った。
ここでは心さえも捨てないといけない。
人を愛することも許されない。
生まれたときから決まっていた。
でも、それが私の選んだ道だ。
桜色の君の頬からも、今は目を背ける。
そっと自分を殺して＿＿＿＿
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 161人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
名稀ーなきー(プロフ) - めっちゃキュンキュンさせてもらってますっ！！✨更新楽しみにしてます頑張ってください！！ (10月3日 16時) (
レス) id: f0b62b43ed (このIDを非表示/違反報告)
優ちゃ(プロフ) - 更新楽しみにしてます…！！ (2022年10月5日 11時) (レス) @page4 id: 7ae9922abe (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：さな | 作成日時：2022年9月10日 13時
