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ー………………
大「七瀬…さん？」
本当はずっと前から控え室の隅に大阪さんがいることには気づいてた。
だけどあえて気付かないふりをしていたのに。
無邪気に話しかけてくる大阪さんはリスみたいにまんまるな目で太陽みたいに笑う。
『…こんにちは。』
大「こんにちは！この間はちゃんと挨拶できなくて。大阪リサです。よろしくお願いします。」
『七瀬さくらです。』
軽く頭を下げれば相変わらず楽しそうに笑う大阪さん。
演技審査の台詞確認したいし、
今はオーディションに集中したい。
…ライバルと、話してる余裕なんてないのに。
自分の中に膨らんでくる黒い感情を慌てて振り払う。
大「私演技のオーディション初めてで。」
『私もですよ。オーディションは初めてです。』
大「そうなんですか？沢山ドラマとか出てるから慣れっこなのかと思ってました。」
慣れてるわけない。
演技っていう仕事にちゃんと向き合えるようになったもつい最近なのに。
なんて、考えても仕方ないことを頭の中で考える。
大「私、演技の経験はないけど歌にだけはずっと全力で向き合ってきたので。そこだけでは誰にも負けたくないなって思ってます。」
『…大阪さん歌上手ですもんね。』
大「聞いて頂いてるんですか？！」
私の言葉に大阪さんが嬉しそうに声を上げる。
秀ちゃんとのコラボ曲が出てから、大阪さんの曲は何曲か聞いた。
作詞作曲も自分でしている大阪さんの曲は、女子高生を中心に共感できる内容になっていて甘くて可愛らしい声とよく合う。
『はい。』
大「嬉しい！秀太くんとコラボしたおかげで沢山の人に聞いてもらえるようになってほんとに感謝してるんです。」
そう言いながらチラッと時計を見上げればオーディション開始まであと10分。
大「あ、急にすみませんでした。お互い頑張りましょう。」
そういう大阪さんに軽く頭を下げて、少し離れたところに置いてある椅子に腰をかける。
台詞を確認する気にもなれず携帯を開けばメンバーから沢山のLINE。
心配してくれているらしいみんなからのLINEになんだか少し泣きそうになりながら、1番最後に来ている秀ちゃんからのLINEを開く。
shuta sueyoshiさくららしく頑張れ
shuta sueyoshi終わったらちゃんと話そうな
なんて返そうか迷っていれば追加ですぐ来たメッセージ。
shuta sueyoshi俺はさくらがすきだよ
心臓が、音を立てて揺れる。
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ましゅ(プロフ) - おかえりなさい、であっているのか分かりませんが待ってました。本当にこうやってまたsakuさんの執筆されるのが読めると思うとワクワクです。これからもsakuさんのペースで更新していってください。 (2019年8月6日 22時) (
レス) id: eadb1e86ec (このIDを非表示/違反報告)
rano(プロフ) - sakuさんのペースでこれからも頑張ってください！！ (2019年5月22日 23時) (レス) id: 84b15d4196 (このIDを非表示/違反報告)
まる - 初めまして。毎日来てはいちから読み直してます！いつも感動させられてます！更新楽しみにしてます！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: 7a71984a73 (このIDを非表示/違反報告)
saku(プロフ) - さなっちさん» わ〜〜！！気づきませんでしたありがとうございます！修正しました（ ; ; ）頑張りますので完結まだぜひお付き合いください〜〜！更新遅くて本当にごめんなさい！！！ (2019年3月28日 7時) (レス) id: 62025c77a8 (このIDを非表示/違反報告)
さなっち - はじめまして。 この小説、とても共感しました。 お話の番号が395から369になっていましたが大丈夫ですか？ 続きが、すご〜〜〜〜〜く気になります。sakuさん、頑張ってください！応援してます。 (2019年3月25日 22時) (レス) id: c90a3cc57a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：saku | 作成日時：2018年6月18日 20時
