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捌拾陸 ページ11

「炭治郎の話はこれで終わり、下がっていいよ。そろそろ柱合会議を始めようか」



産屋敷がそう締め括ると、胡蝶が手を挙げた。



「でしたら竈門くんは、私の屋敷でお預かり致しましょう」


「えっ?」


「はい、連れて行ってください!」



胡蝶が二回手を叩くと、「前失礼しまァす!」と後藤が前を横切った。

その後に禰豆子の箱を背負った隠も続く。



「では、柱合会議を...」


「ちょっと待ってください!」



その声で隠が走り去って行った方を見ると、竈門が屋敷の柱にしがみついている。

引きはがそうとする隠を無視して、竈門は声を張り上げた。



「その傷だらけの人に頭突きさせてもらいたいです!

 禰豆子を刺した分と、Aを傷付けて蹴り飛ばした分を、絶対に!」



すると、竈門の顔面に小石が三発飛んだ。

諸に受けた竈門はすんなりと柱から離れる。

小石を飛ばしたのは時透だった。



「お館様のお話を遮ったら駄目だよ。早く下がって」



ピキッと小石にひびを入れた時透を見て、隠は血相を変えて竈門を連れて行った。

去り際の竈門に、産屋敷は言う。



「炭治郎、珠世さんによろしく」


『(たまよ...?)』



初めて聞いた名前に、Aは心の中で疑問符を浮かべた。

産屋敷は竈門から視線を外し、柱達を見回す。



「改めて、柱合会議を始めよう。しのぶ、Aと実弥の手当てを頼めるかい?」


「御意」



それでAは胡蝶と不死川と共に医務室へ向かった。

お互い腕に消毒と包帯を巻かれた後、頭を下げる。



「...悪かったなァ」


『いえ、私も軽率な行動だったから』



珍しく素直な不死川に少し驚きつつ、胡蝶は救急箱を片付け、皆が待つ部屋へ向かった。

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桜餅(プロフ) - 織葉さん» ありがとうこざいます!作るの遅くなって申し訳ありません... (2020年2月16日 11時) (レス) id: 03f4026521 (このIDを非表示/違反報告)
織葉(プロフ) - 続編おめでとうございます!これからも頑張ってください。応援しています!! (2020年2月15日 22時) (レス) id: f370ea2008 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:イリア x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.pnp/sakuramoti  
作成日時:2020年2月15日 22時

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