episode23 ページ25
Aside
台所で洗い物をしていると、一ノ瀬さんが追加で食器を下げに来た。
｢あ、それそこに置いといて貰えますか｣
｢あー、はい。あ、俺皿拭きますよ｣
｢ありがとうございます｣
なんて2人で会話をして、お皿を洗っていく。
一ノ瀬さんはテキパキとお皿を拭いて片付けてくれた。
｢…あの｣
｢はい、なんでしょう｣
声をかけられてそう返事をすると、彼は少し言い淀んだ後、
｢まふは、その、神代さんのことをものすごく好きで散々自慢して、大事にしてるんです…。
時々
『Aちゃんが可愛すぎるから他の男を近づけたくない』
って言ったりとか…。
その、時々重い言動とかしてませんか…？｣
と、そう言った。
重い言動…？
｢全然そんなことはありませんよ。
好きで、大事にしてくれてるっていうのはすごい分かりますし…｣
そこで思わず苦い笑みがこぼれた。
｢それに、私も本当は嫉妬とかしてるんです。
『まふまふさん』にガチ恋をしてる人や、推してくれてる人がいて、それ自体は有難いことだし、嬉しくもあるんですけど…。
どうしてもやっぱり、嫉妬はしちゃうんですよね…｣
真冬くんとまふまふさんは別だ。
そう分かっていても、やっぱり醜い感情を抱いてしまう自分がいる。
女の心には鬼が住むって言うから、私の心にも般若が住んでいるんだろう。
なんて内心で思っていると、
｢…きっと皆そうですよ、大丈夫です｣
とぽつりと一ノ瀬さんがそう言った。
なにか言おうとした時、真冬くんがキッチンに来た。
｢Aちゃーん、なんでおいてくのー｣
と後ろから抱きつかれた。
｢ちょっ、真冬くん…｣
｢…Aちゃん、そらるさんと2人きりだったの？｣
とちょっと不機嫌そうな声をさせる真冬くん。
｢お皿洗ってただけだよ。私が目移りすると思う？｣
ときくと、
｢んーん…でも僕以外男の人と2人きりになるの禁止ね、Aちゃん可愛いから｣
と返ってくる。
｢…善処するよ｣
と言うと、
｢俺は何を見せられてんの…？｣
と困惑気味に一ノ瀬さんが言った。
そこで、なんだかリビングが騒がしいことに気づいた。
｢おいまーしぃ、それ以上飲ませようとすんな！坂田ももうやめとけ！…っておいセンラ！脱ぐな！脱ぐんじゃねぇ、天月も笑ってないで止めろ！…あーもう、そらるさん、そらるさーん！｣
あの声は浦田さんかな…？
｢ちょっと俺、止めてきます…｣
一ノ瀬さんは笑いながらキッチンを出ていった。
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櫻子(プロフ) - もつにゃさん» ありがとうございます！色々あって土日にしか更新できていないのですが、更新も頑張りますね！ (2020年7月23日 7時) (
レス) id: 4de55d417a (このIDを非表示/違反報告)
もつにゃ(プロフ) - うわ、めっちゃ神作品ですね...！更新頑張ってください！ (2020年7月23日 0時) (レス) id: 078eae7c90 (このIDを非表示/違反報告)
櫻子(プロフ) - 外し忘れてました！ごめんなさい、すぐ外します！ (2020年3月12日 15時) (レス) id: 4de55d417a (このIDを非表示/違反報告)
ぽてつ(プロフ) - オリジナルフラグがはずれていません。二次創作物の場合は外さないと違反になり、最悪の場合作品が消されてしまいます>_<そうならない為にも外される事をお勧めします。 (2020年3月12日 14時) (レス) id: f3105f5f12 (このIDを非表示/違反報告)
氷雪(プロフ) - 続編おめでとうございます！この作品大好きです！これからも更新頑張ってください！ (2020年3月12日 12時) (レス) id: b6ee0e20db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫻子 | 作者ホームページ：http://mmm:wako
作成日時：2020年3月12日 12時
