土方の妹は巫女である。【銀魂】

血を流す程美しいものはない ページ9

十四郎side


『多いよ、こりゃ！』


「湧いて出てくるな…」


これは時間がかかる。
…Aを守りながらはやっぱり無理なのか？！


「…妹さんを先に殺ってあげてください。」


あいつ、Aを先に殺すつもりか！？
どこまで馬鹿な野郎だ！！



『大丈夫だよ…この10年、一人で修行してたんだから…負けないもん。』



…そういやこの間、竹刀を交えた時前とは違ったな。


「…だが、妹を置いてくほど俺だって落ちぶれてねぇんだよ？」


『お兄ちゃん…』



「足掻いてやろう。…それが勝ちに繋がる！」



俺はまた、前に前進した。
Aの手を握って…。



斬って、斬って…斬りまくった。




だが、止まった。
俺の右足に弾が当たった。



『お兄ちゃん！！』


「平気だ…このくらい…」



『絶対、平気じゃないよ！！』




泣きながらあいつは言った。
前にもあったな…こんなこと。



だから強くなりたくて…守ってやりたくて…




だから、俺は刀を振るうことを止めなかった。
止めたら、泣き虫な妹まで失っちまうと思ったから…。

男の本音は刀に乗せて。→←後戻りはもうできない！

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