10,習慣 ページ11
「おはよー」
「おはようございます、Aさん」
のろのろと自室から出てくる彼女を見ながら、俺は朝ご飯の支度をしていた。
・・・と、
「何処へ行かれるんですか？」
「んー・・・外」
「それは分かります」
ガラガラと玄関を開けて出て行こうとしている。
寝ぼけているようには見えないが・・・。
そうしている間に、彼女は行ってしまった。
その時、後ろから声がかかる。
「彼女は行かせていいよ。習慣だからね」
「あ、白澤様。おはようございます」
「ん、おはよう」
寝癖のついた髪を弄りながら席につく。
大きな欠伸をして、まだ眠そうだ。
「習慣・・・？」
「雲の切れ目から、現世を見にいってるんだよ。
主に天気とか、川の様子とかね」
「へー・・・」
「昔、寝ぼけて落ちた事もあったけどね」
「！？」
意外とドジなのか、あの人。
朝食を並べながら、彼女の話を聞いて、そして気がついた。
白澤様の顔がまた、緩んでいる。
“アイツってさー”とか“意外とああなんだよねー”とか“しょうがないよね”とか言ってるけど、
きっと、結局は彼女の事を
「・・・好きなんだな」
「ん？ゴメン桃タロー君、何か言った？」
ボソリと言った言葉は聞こえてなかったようで。
ちょっと安心する半面、聞こえていた時の反応が見てみたかったりもする。
「何だよー、教えてよー」
駄々っ子のように言う彼を適当にあしらっているとAさんは帰ってきて、
それから朝ご飯。
そういえば、今日はあの人が店に来るんだっけ・・・。
面倒臭い一日になりそうな予感がする。
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邪鬼(プロフ) - 面白かったです！実は私も鬼灯の冷徹の小説を書いてまして……見ていただいて、感想を聞きたいんですが、良いでしょうか？邪鬼と検索していただければ出ると思うのでよろしくお願いします (2015年4月22日 11時) (
レス) id: a29773be95 (このIDを非表示/違反報告)
ゆっくり - 白澤様可愛い( 〃▽〃) (2015年3月23日 22時) (レス) id: 77c0a4e85d (このIDを非表示/違反報告)
ハル@雪割桜(プロフ) - あの人=鬼灯様www？ですよね？ (2015年1月11日 15時) (レス) id: 9e20382275 (このIDを非表示/違反報告)
ユー - 面白いですｖ（＾＿＾ｖ）♪ あの人とは、鬼灯のことだな。 (2015年1月11日 10時) (レス) id: b1b06edd92 (このIDを非表示/違反報告)
いちご100% - 更新楽しみにしてます！これからも頑張ってください！等著更新(更新待ってます！) (2015年1月11日 1時) (レス) id: 7bd7a909e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅鬼灯 | 作者ホームページ：
作成日時：2014年10月12日 9時
