【あんスタ】吸血鬼騎士と気まぐれ子猫�【朔間凛月】 (ページ6)

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凛月side

「……おじさんに言われてヴァイオリンを弾いてる時よりも生き生きしてたでしょ？」

「………あなたの名前が生き生きとしているかどうかなんて、私にとってはどうでもいいことだからね。気が付かなかった。

……少しの間だけでも、あの子の我儘に付き合ってくれて感謝するよ。これからはもう必要ないから。今までありがとうね。」

なにを言ってるんだろう、この人は。

自分の娘のことを、なんだと思ってるんだろう。

「ちょっと待ってくださいよ！！あなたの名前はそのこと了承してるんですか？！」

踵を返して家に入ろうとしているおじさんの背に、ま～くんが叫ぶ。

おじさんはま～くんの声なんて聞こえないかのように家に入っていく。

渡せなかったプリントを手に、俺とま～くんは昔よく3人で遊んだ公園のブランコに座る。

「……呼ばれ方、夢ノ咲やめるのかな？」

不安げに、ま～くんが声をもらす。

「…呼ばれ方が了承してないから、おじさんが閉じ込めてるんでしょ。

それに、おじさんのこと毛嫌いしてる呼ばれ方が、おとなしくおじさんの言うこと聞くと思う？」

「はは！それはないな！！」

笑ってそれぞれ帰ったけど、家に帰ったあとも胸騒ぎがして、結局休めなかった。