７ 嫉妬 ページ8
「またケンカしたんですか？」
「違うね。今回のは、勝手にあっちがキレただけ」
Aは顔をプイッと背け、腕を組んで言った。
「泉さんは毎回そんな感じですよ」
「遊木以外には、でしょ？」
「はは…嬉しくないです」
この時の真の目は完全に笑っていなかった。
そんな真を見て、Aは何故かムッとしてしまった。
(……違う)
それを否定しようと試みるが、それ以外に何と呼んで言いのかわからないため、余計にモヤモヤしてしまう。
(別に、羨ましいとか、思ってないし…)
誰に言われたわけでもないのに、必死に脳内で否定する。
「A先輩？」
「えっ、あ…」
真に名前を呼ばれて我に返った。
「いやー、あいつの事考えるとイライラしちゃって」
そういう事にしておこう。うん。
Aはヘラっと笑って言った。
「大丈夫ですか？僕もあの人の事を考えると悪寒がします…！」
「あー、やっぱり？」
なんて言いつつも、心のモヤモヤは取れないわけで。
(私が、遊木に嫉妬するなんて、ありえないから)
羨ましいとか、嫉妬とか。
そんなもの、今までに体験したことはないのに、それを認めたくなかった。
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水猫桜(プロフ) - ほたるさん» コメントありがとうございます！瀬名さんのツンデレ具合を上手く表現出来るよう頑張ったので、可愛いと言っていただけてとても嬉しいです！初のあんスタ作品ですが、楽しんでいただけたなら幸いです(*^^*) (2017年8月25日 17時) (
レス) id: 1dfbcfc948 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 瀬名さん！！！可愛すぎかよ！！！完結おめでとうございます！！！ (2017年8月25日 16時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水猫桜 | 作成日時：2016年9月19日 13時
