１２ 男子高校生 ページ13
「まこちんに手を出したからって、相手がまこちんじゃなかったら怒らないわけ？」
なずなは疑問に思った事…というより、少し揺さぶりをかける感じで聞いてみた。
「何言ってんの？怒るに決まってんじゃん」
「へ？」
「怒らない」とか言うと思っていたなずなは、泉のその答えに拍子抜けした。
(「何で俺があいつの為に怒らなきゃいけないわけぇ？」とか言いそうだったのに)
「だって、あいつは俺のプロデューサーだよ？だったら俺の横にいるのは当然」
(えぇ？そんな理由？でも、泉ちんらしい答えだよな…)
「てかさぁ、何？いつもはそんな質問しないよねぇ？」
探りを入れているのを悟られたなずなはギクリとしたが、態度には出さなかった。
「たまたまだよっ、気ににゃったの！！」
「…噛んでるけど」
しかし、いつものようにキッチリと噛んでしまった。
「いーじゃん！で、どうなの？やっぱ、Aを他の人に取られちゃったら嫌な気する？」
投げやりになり、なずなは泉と強引に肩を組んでニヤニヤしながら聞いた。
それを、とてつもなくうざそうに見る泉。
「何なの、急に…？」
「いや？たまには男子高校生らしい会話でもしてみようかな〜って」
「別に〜？Aを取られたところで嫌な気はしないし。ただ、当然の事を当然に出来ないのがうざいだけ〜。てか、あつっくるしいんだけど！？」
泉は、自分に張り付くなずなを引き剥がす。
(でもさ、泉ちん…大事な事忘れてるけど)
引き剥がされたなずなは、文句をいいながらボールを片付ける泉を見て、ある事を思った。
(Aは…泉ちんのプロデューサーじゃないからね)
そう。
いつの間にか、泉が勝手にそう決めているだけであって、別に泉のプロデューサーでも、『Knights』のプロデューサーでもない。
長く隣に居続けたがために、泉がそんな誤解をしているだけだ。
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水猫桜(プロフ) - ほたるさん» コメントありがとうございます！瀬名さんのツンデレ具合を上手く表現出来るよう頑張ったので、可愛いと言っていただけてとても嬉しいです！初のあんスタ作品ですが、楽しんでいただけたなら幸いです(*^^*) (2017年8月25日 17時) (
レス) id: 1dfbcfc948 (このIDを非表示/違反報告)
ほたる - 瀬名さん！！！可愛すぎかよ！！！完結おめでとうございます！！！ (2017年8月25日 16時) (レス) id: 836cda0430 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：水猫桜 | 作成日時：2016年9月19日 13時
