【おそ松さん】今日は誰と甘い夜を過ごす?【短編集】※夜だけじゃありません。

一松　続き ページ3

後頭部からゆっくり手を離して、一松が表情を変えた。



「大丈夫…? 続ける…? 無理しなくてもいんだけど………?」




「ううん…。大丈夫だよ。続きして…………」




私が言うと、一松は体勢を変え、私に馬乗りしているような状態になった。

それからゆっくり顔を近づけた。私を見る目は、まるで汚らわしい物を見ているような目だった。




「い………一松………？」





馬乗りしたまま体を倒し、首筋に顔を埋める一松。




何をされるのか予想がつかなかったから、怖いと思ってしまった。

そのせいか、一松にも分かってしまう程、体は震えていた。




「はぁ…。すっごい無理してるじゃん………。

怖いんだろ? 俺の事………」





「ううん、違うの一松! 怖くない」




一松は更に呆れた顔をして、




「いいよ…。無理しなくても。

彼氏が彼女の怯える顔見て、嬉しいと思う?

そういう奴も居るかもしれないけどさ、俺は全然嬉しくないし…。

だから、Aが俺に対して恐怖心を抱かなくなったらさせて。ね……?」





「うん……ごめんなさい」





私の背中に腕を回し、耳元で「謝んな…別にお前は悪くないし」と、優しく慰めてくれた。




一松を満足されられるように、頑張ろう。

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