【おそ松さん】 Hydra!! 〜あのペア松に取り合いされる!?〜 【日替わり】

11種類の結果パターン

誰が誰でもおんなじだなんて、言わないで!! - 2024年5月6日

年中松( チョロ松＆一松 )

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ねえ、頼むよ。お茶するだけでいいからさ。
さっきから拒否しているのに、全く理解して示してくれない。鬱陶しいったらないもんだ。

はあぁ、とわざとらしく吐いた溜息にすらノーダメージだったときは、もう堪忍した。

3、と指を作って男たちの前に突き出す。


「……3万で。あ、食事代はまた別個ですよ。それでもいいなら」


その提案に男たちは少々渋りながらも、『今余裕あるし』と頷いた。
マジか。
そうまでして女と歩きたいか。もうお手上げ。



引き攣る頬を直しながら、それじゃ行きましょうと微笑んだ、その時。



「お兄さん、何してるのかなぁ?」
「ナンパァ〜? そういうの、こういう子供も普通に通りそうなとこでやるのよくないよ〜」


かちゃん、と嫌な金属音が私の両手首の辺りから響き。
と同時に、私の両脇に2人の警察官が構えた。
ナンパ男たちは『な、なんだよ』と狼狽える。当然の反応だ。
しかし警察官たちはそんな彼らの様子を嘲笑い、面白そうに返答した。


「ここら辺、出るらしいんだよねぇ」

「既に2人の男をゾッコンにしてる女を見苦しく口説き落とそうとする……」




「「クズがねぇ!!」」




『激録･ナンパ警察24時!!』
そんな感じの台詞がキマれば、ナンパ男たちは2人のゲス笑いに身を竦ませ逃げていく。
そう。ナンパ警察と言いながら、手錠が嵌っているのは私の手首なのだ。



「どういうこと、YOU……?
兄さんか僕か未だ決めてくれない上に、こんな尻軽だったなんて……」

「断ろうとはしたよ。あまりにもしつこくてビックリ。手錠外して」

「ほんと、早く決めてよね。まあ争うまでもなくマトモな僕だと思うけど。」

「20過ぎて警察ごっこやってる人のどこがマトモだか……」



私の言葉を聞くのもそこそこに、手錠を外さず言い争う2人。
ああもう、いい加減にして!!


「黙って手錠を外しなさい馬鹿ども!! いい? 私は2人のものになるつもりはない。
だって2人が既に私のものだもの。さっき自分で言ってたでしょ? ねえ……?」


声を張って畳み掛け、説き伏せるような視線で2人を射抜くと、忽ち2組の瞳は蕩けて


「は、はい……♡」


と素直な返事をした。
うん、いい子。


助けてくれたお礼に3人でどこか行こうかと言えば、2匹の子犬は従順に後を着いてくるのだ。



**

「もう本当に申し訳ないよ……評価求めていい訳無いよコレ……」

「ヒヒッ、罵倒コメントはいつでも待ってるけどね〜……」

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