第5話 ページ8
−−しばらくして−−
学園長「教職員全員で一旦話し合った結果、貴女がここに来た要因を解明できるまでは学園で匿う事に決めました
色々と我々の難癖を外部から付けられるのも厄介ですしね…」
『何や、問題行動でも起こしてはるん？この学園』
学園長「ち、違います！！
逆で問題行動でも起こされて我々の評判が落ちる事を懸念しているが故の発言です！！」
『ほーん、せやったらウチ良い子にしてはるから気にせぇへんでええよ
行く宛ないのに追い出される真似はせぇへんもん』
学園長「いや…いえ、もう良いです」
剽軽なお兄さんは溜息を吐いて、ウチにやがてこう言う
学園長「鏡が貴女を認識できなかった理由についても不明です
この世界の人間でもなければ唯の生きた人間とも言えない不確定要素の多い貴女をこの場で匿うという我々の良心です
私、こう見えて優しいので」
『何や、お兄さんも冗談言うんですやん
見直したわ』
学園長「って、何で上から目線！？」
そんなツッコミを受けながらも話を続ける
学園長「…ついでに言うと我々の学園は全寮制の男子高校です
女性の貴女が男部屋に紛れると言うのも倫理観の関係で…」
『いや、ウチは気にせぇへんよ
ちゅーかそんなんウチが男装でもすればええだけの話やん』
学園長「って、何で貴女はそんなに適応能力高いんですか！？
いや、ダメに決まっているでしょう、貴女が男装をすれば良いと言う話ではありません！！」
『そうなん？ほんならウチが男襲うとでも思たん？』
学園長「いや、ですからそういう話ではなくて…」
うぅん、と唸るお兄さん差し置いてウチはそう言えば言うてなかった自分の事を一つだけ言う
『それからウチは童になんか興味あらへんよ
ウチ、22の別嬪なオネーサンなんやし』
学園長「…え…？…22…？」
『背も高いから男のフリして学園に紛れたら年相応の男の子に見られますやん
そんなんおもろいに決まっとる、ウチがそうしたいから男のフリしてこの学園に入れてや』
ウチがそう言うとお兄さんは少し驚く
学園長「…貴女、自分がどんな発言しているのか分かって言っていますよね？」
『わこてるけどおもろい方がええやん？
それにほら、ウチ男慣れしてはるし』
学園長「って、不純な話をしているなら即刻退学ですよ！？
それに22の女性なら用務員として雇います！」
そんなやり取りをしばらく交わして、ウチはまたこの部屋の外に出ていた
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
