第4話 ページ7
−−学園長室にて−−
学園長「…つまり貴方はニホン、と言う場所から来て、今ここにいる原因は分からないと？」
『せや』
ウチは今の状況を自分なりに説明する
寝て起きたら知らん場所にいて、意味分からん式典に巻き込まれたんや言うたら色々聞かれたからついでにウチの来た所からの説明もして
学園長「ニホン、なんて聞いた事もありませんね
おまけに貴方自分の証明ができる物を何も持っていないと？
信頼できませんねぇ…貴方、嘘を言っているのではありませんか？」
『ウチは冗談は言うけど嘘はつかへんよ
ちゅーかこの状況で嘘つく方がウチに不利になりますやん
そこの弁えはウチもしっかりしとるよ』
説き伏せれば剽軽なお兄さんは押し黙る
学園長「…因みに貴方、先程から気になっていたのですがその髪型と声…
もしや女性で？」
『吉原出身言うたやろ？
吉原言うたら女の街ですやん』
学園長「ヨシワラと言われても我々には分かりません！」
『…あ、せやったか
それはすまん』
学園長「とにかく！貴女は我々の学生でもなければこの世界の人間でもない…
異世界から来た人間、と結論付ける以外に今の所方法はありません」
『ふーん、異世界、なぁ…』
学園長「それにうちは男子高校です
女性の貴女がここにいるのは少々…」
『…？せやったん？
言われてみればオスばっかりや思ったわぁ』
学園長「って貴女気付いていたのにスルーしてたんですか！？」
いや、だってウチの知ってる世界も男ばっかりやったから
ちゅーよりかは、女が消えた世界っちゅー方が正しい表現かもしれへんけど
『…まぁええわ
んで、ウチはどうすればええの？』
学園長「…貴女基本的にいい加減な言葉で濁す割に、冷静な部分があるのですね」
それ、どこかの誰かにもよう言われたなぁ
誰やったっけ、簓によう似て掴めない言われたんよ
しゃーないやん、兄妹って嫌でも似るもんやし
学園長「無一文でここに紛れて来た貴女を放っておくわけにもいきません
この世界の人間でないのであれば、貴女ここから追い出しても行く宛なんてないのでしょう？」
『せやなぁ
置いといてくれるんなら置いといて貰えると助かりますわぁ』
学園長「そして素直ですね、貴女…」
なんかお兄さんウチのこのノリに慣れて来たんか、呆れてウチのノリスルーし始める
学園長「…コホン、少し考えさせてください」
そう言ってお兄さんはウチを置いて部屋を出て行った
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (
レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ユウ | 作成日時：2021年7月24日 21時
