第6話 ページ9
−−再び鏡の間にて−−
学園長「闇の鏡よ、彼女を生きるべき世界へ…」
2人で話した結果はこうや
まず本当にウチが異世界の人間なら帰る所に帰るべきやって言われた
せやけど、ウチが魂の不安定な生きてるのか死んでるのかも分からん存在ならそもそも帰る世界があるのかについても分からへん
だからまずはそこを確認して、帰る事ができるなら帰りやって言われた
せやけどウチはその答えを知っている
だってウチは−−−−
鏡「…ない」
学園長「…!…貴女の言う通りになるとは…」
『…せやろな思とった
ウチは驚かへんよ』
ウチは行く宛なんてない
「消えてるん」がきっと答えやから
学園長「…でも、彼女の存在が虚である理由は…?」
鏡「この世界の者ではない
だからと言って、帰るべき世界もこの世のどこにも存在していない」
学園長「…あぁ!全然理解できません!」
多分ウチは宙ぶらりんな状態で生き残っとるんやろな
肉体はギリギリでまだあの世界で生きてるけど意識はもうこっちのもんになりかかってるって話なんやろ
完全にウチがこっちのもんになるのは時間の問題かもしれへんな
学園長「…では、彼女はここに置いておく事に決めます
事務員として雇うか考えもしてみたのですが…何せこの世界の良識を一つも理解できてない彼女に仕事を任せるのは些か不安点が多いです
学生として入れる方がこちらも好都合というもの…闇の鏡よ、彼女はどの寮へ行くのが最も相応しいと思いますか?」
鏡「…」
『何や、希望制とちゃうのん?
振り分け式なんやね、寮の決め方って』
学園長「って、今更ー!?」
何や不思議な事ばっかり起こる世界や
剽軽なお兄さんに喋る鏡、空を飛ぶ本に綺麗な建物
それこそ、魔法の世界や言われても驚かへんような世界
そこでウチは学生に紛れて若かりし頃の自分をやり直して、この世界で生き抜いていく道を拓いていくんや
それがきっと、ウチの運命やって神様かなんかが言うとるんやろ
鏡「…複雑に混じり合っている信念が窺える
故に、どの寮にも一長一短である」
『…ならウチはウチで寮決める
寮の特徴教えてや』
そしてウチは色んな寮の話聞いて、自分で自分に合う寮を選んどった
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ユウ(プロフ) - どんさん» どん様、コメントありがとうございます。本日イメージイラストをアップロード致しました。概ねこのようなキャラデザインであると思っていただければ幸いです。 (2021年7月26日 21時) (レス) id: 8279a81388 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年7月26日 7時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユウ | 作成日時:2021年7月24日 21時