音色を信じて (ページ2)

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倉庫のお宝…1 ページ2

琴音side

あーぁっ。

もうやだっ。

当番の家の倉庫の掃除。

めんどくさいし、汚いし。

サイアクだって！

「あぁ、もう。」

コトッ

下にあったなにか(・・・)に引っかかって転びそうになった。

そのなにかは、

「なにこれ？汚いなぁ。……琴？」

うんうん。琴だよね？

なんであるんだろう。

でもでもっ。

ここにある和楽器は私の物ってことになってるからっ。

つかっていいん、だよね！

ちょっと汚いけど。

部屋にもちかえろう！

でも、この前当番でやった時、こんなのあったかなぁ。

まぁ、見てないだけだよね！

そう言いながらことを持って部屋に戻るのだった。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「早速、引いてみよう！」

綺麗にしたから、早速引いてみる。

と、いっても使えるくらいにはってことで。

そこまで綺麗じゃないんだよね。

まぁ、気にしたら負けだっ！

そう思いながら、琴を弾くのだった。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

「すごいすごーい！琴と一体化してるみたい！」

なにこれ！

めっちゃ弾きやすい！

あんなにボロかったのに！

見た目で決めちゃいけないね…！

……ていうか！

まだのこってた！

当番！

や、やばい！

早くやんないと怒られる～。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

ふ～。

お、終わった。

でもっ。だからっ。

ゆっくり弾けるよね！

気合いを入れて弾こうとした時、

コンコンッて音がした。

あー。

家の隣、空き地だったんだよね。

で？なんなの？

そっちをむくと。

目を輝かせた男子。

私は無言でカーテンを閉めた。

男子ましなやついないし。

もう呆れたんで。

恋愛の本みてるとさ、そーゆう男子いて羨ましいって思うわ。

男子なんて大抵、

「いーけないんだいけないんだ」

とかいったり。

無視が1番なの

てかなんで家たってるの？

ついさっきまでなかったのですが。

急にみたこの琴とかかわってるのかなぁ。

コンコンッ

はぁ？また音ぉ？

でも、無視しないと！

なのに、音はなっている。

「あぁ、もうっ。さっきからうるさい！」

としびれをきらしてカーテンを開けた。

だけど、声は届いていないみたいなので。

窓を開けた。

「なんなの？さっきから。私は琴を弾きたいのっ。」

「琴…。少し、見せてもらえませんか？」

うわっ。敬語の男子なんていたんだ。

「はぁ。わかったよ。」