トンネルと腕探し ページ44
今吉side
ワシら桐皇バスケ部の親睦会として選ばれたのは、心霊スポット。
なんで心霊スポットやねんって言いたかったけど、ワシは親睦会の場所決めが面倒やって、諏佐に任せてもうたし文句は言えんかった。
まあ幽霊なんてどうせおらんし、ドキドキしながら夜道歩けばええか。
ワシはドキドキやなくて脅かす方やけど。
だから部員には全員参加って伝えといてんけどなぁ…
諏「やっぱ青峰は来ないか…」
案の定青峰は不参加やった。
同じクラスの桜井や幼なじみの桃井に伝えるよう頼んでおいてんけどな。
今「つまらんな〜。青峰が1番ビビるやろ思ってんけどな〜」
不参加は青峰だけ。
いつまでも待つことはせんので、ワシらは心霊スポットへと向かった。
時刻は20時過ぎ。
持ってた腕時計で確認してるから時間は間違いない。
若「諏佐さん。心霊スポットってどんなとこですか?」
諏「今から行く心霊スポットは、最近出るって噂になってるトンネルの幽霊だ」
トンネルの幽霊?そんなん噂になっとったか?
まだ聞いてないだけかもしれんけどな。
その噂のトンネルの入り口に白い服の女が立っとって、ずっと手招きしとるらしい。
桃「なんだか怖いですね。桜井君は大丈夫?」
桜「だ、大丈夫です!すいません!」
桃「いや謝らなくても…」
桜「謝ってすいません!」
桜井は放置で先に行く。
数分もせぇへんうちに噂のトンネルの出入り口にやって来た。
ライトで辺りを照らしてみても何も見えん。
トンネルの近くには森があって、そこから動物が出てきそうなくらいで不気味に感じるもんがなかった。
諏「ここ車も通るから気をつけろよ」
諏佐が部員達に声をかけてからトンネルの中へ入った。
中は電灯があるから明るいし、何も気になるもんはない。
今「諏佐、ハズレやで」
諏「まあ、みんなでぶらぶら歩くのもいいだろ?」
それもそうやな。何かあっても困るし。
桜「も、桃井さん!?大丈夫ですか!?」
明日の練習も頑張りますか〜なんて暢気に思っていたら突然、後ろから桜井の焦った声が聞こえた。
振り向けば列の後ろの方を歩いとった桜井と桃井の周りに部員が集まっとった。
諏佐と駆けつけると桃井は顔を真っ青にさせ身体を震わせていた。
今「桃井しっかりせぇ。立てるか?」
桃「あ…わ、私…」
桃井は何かを言いかけてそのまま気を失い、ワシらは急いで救急車を呼んで桃井を運んでもらった。
そこから桃井は意識を戻すことはなかった…。
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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時