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隠れんぼ 3 ページ33

背もたれから見えたのは、あまりお会いしたくなかった人物だった。
まあ、常に誰とも会いたくないのだけど。


貴『…えー。マジか…』


教室の扉の前にはなんと、中学の頃の知り合いである緑間と蜂蜜色の髪をした男が立っていた。


貴『どうせ黒子が私の居場所を教えたんだろうね。それで?居場所を知ったから挨拶ってわけじゃないんだろ?』


緑「ああ、神楽坂に頼みがあって来たのだよ」


貴『とにかく中入れば?』


緑間と緑間の後ろに立っている男を招き入れ、とりあえず話だけは聞くことにした。



ちなみに蜂蜜色の髪の男は宮地さんといって3年生だとか。
ソファーは3人座れる大きさなので私の向かいに宮地さんと緑間。
私の隣には黒子と火神が座った。


貴『緑間、そこの右はスペース作っておいてね』


緑「…いるのか?」


貴『うん、朝からいる』


「いる」というのは幽霊のこと。
今日の朝学校に来るまでに何故か着いて来たおばあちゃんの霊。
そのうち帰るから放っておいた。
おばあちゃんの霊はニコニコとしながら、ただ座っているだけなので害はない。


黒「Aさん、僕そんな話聞いてません」


貴『言ってないから当たり前だろ』


火「ちょっ!ま、マジでそういうのやめろ!」


貴『私と関わるとこういうことに巻き込まれるんだ。嫌ならとっとと帰れ』


てか、緑間達の話が聞けない。
緑間のお隣に座ってる宮地さんがさっきからイライラしてらっしゃる。何あれ怖い。


貴『で、緑間は何の用でここに?』


緑「神隠しにあった奴を助けてほしいのだよ」


要件ストレートに言ったな。
そういうの悪くない。
要件は早く言ってほしいし。
私は緑間の通う秀徳高校の噂話を聞いた。
人形隠れんぼ。フラグ立ってんじゃねぇか。


貴『緑間、お前がいてどうしてこうなった。止めろよ』


緑「宮地さんが止めても無駄だったのだよ」


私は緑間から宮地さんに視線を移した。
緑間でも宮地さんでも止めて無理だった人物ってどうしようもないよ。


宮「止めきれなかった俺にも責任がある。お前が解決してくれるならなんでも協力する」


なかなか頼み事をしない緑間が、わざわざ私に頼みに来たんだし別に動いてもいいかな。
私は胸ポケットから生徒手帳を取り出した。
それに人形関係の事件は後々厄介だ。
早く解決していて損はない。


貴『それじゃあ、噂になってる空き家の場所を書いてください』


宮「ああ」


宮地さんがスラスラと空き家の住所を書いてくれた。

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サイガ(プロフ) - むっくんさん» ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2017年7月15日 8時) (レス) id: 19e5edb018 (このIDを非表示/違反報告)
むっくん - とても面白いです。更新待ってます (2017年7月15日 2時) (レス) id: 3bcc7811a2 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - ピー・マン(`^´)キリッさん» (`_´)ゞ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)
ピー・マン(`^´)キリッ - d=(^o^)グッッ (2015年6月21日 17時) (レス) id: 247ae801c7 (このIDを非表示/違反報告)
サイガ(プロフ) - 綾乃さん» ありがとうございます!こちらも頑張って更新します! (2014年8月24日 14時) (レス) id: 68af667ea3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サイガ | 作成日時:2014年8月6日 19時

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