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side 潤
条件反射と言うか癖と言うか。
雅紀に差し出されるとつい口を開けて食べてしまう。
昔はクソ甘いスイーツを入れられて悶絶する事もあった……
それは甘いモノが好きな雅紀がお裾分けなつもりであって悪気はないから怒れなかった。
今は好みや加減を覚えてくれてるから、ちゃんと俺の好きそうなものを口に入れてくれる。
とは言え、いい大人が弟にあーんはないか。
でも何故このタイミングで雅紀はしたんだ？
「休みにバカンスに来てんのに朝から気合い入れて朝ごはん作った潤兄への労いじゃない？
それに、ほら……調子に乗り出した」
……皆の口にも何やかんや放り込んでいた。
兄ちゃんにやられたら拒否れないだろ。
「パワハラじゃないか？」
「基本、フルーツだからセーフじゃない？」
そういう問題か？
まぁ、この周辺ご近所で貰ったモノだから美味いのは確定だしいいか。
そういう俺も智の口にヨーグルトを放り込む。
「潤兄さん……も、お腹いっぱい」
と、智からストップがかかった。
ん……結構食べたか。
さぁ、片付けようと思ったら舞賀兄弟が率先して使った皿を持って行き、四郎くんと五郎くんが洗ってくれていた。
「皆、いい子たちねぇ」
１番バカンスを満喫している母さんが呑気にそんな事を言う。
作ったのが俺たちだから片付けてくれるって事か。
確かにいい子たちだ。
初めて会った頃は勘違いに気付いたばかりで兄弟として、ぎこちなかったが今ではいい感じになってるじゃないか。
勘違いでぎくしゃくしてたが根は素直でいい子だったんだな。
なんだろう、他人なのに誇らしく思えてしまう。
このまま真っ直ぐ素直な大人になって欲しいものだ。
他人なのに他人とは思えなくなった弟たち。
だから柄にもなく守ってやろうと思った。
それはきっと……うちの弟たち皆が思う事。
……でも…………智の事は別だけどな。
だから俺たちは頑なに智と呼ぶ。
義父さんの手前と言う建前の元に。
元気な若人たちを連れ車で移動する。
今日は俺も付いて行く。
大小のクーラーボックスを持って。
「俺は溶けるし酔うからいい」
そう言って居残りを決めた和とそれに便乗した四郎くんは留守番。
どうせゲームだ。
車で３０分程移動すると小さな漁港がある。
そこで船に乗って釣りをする。
前以て漁港の中で１番大きな船を手配しておいた。
７人いるからね。
一緒の方が楽しいだろうし。
超ベテラン漁師さんに連れられポイントへ向かう。
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蒼羽(プロフ) - あいさん» コメントありがとうございます。本当に内容は考えてないです。彼らが勝手に動くんで、それを文章にしてるだけなんです。なのでこの先はどうなるか私もわかりません。他のお話はオチとイベント幾つかは考えて書き出してたんですが…今回は全くなしです。 (2021年7月8日 21時) (
レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます(*＾▽＾*)海に落ちてもイチくんは本人ケロっとしてそうだなぁとか海に落ちたゴロくん大丈夫かなぁ??とか五十嵐兄弟もしっかり者の潤兄を中心に動いてるから潤兄が風邪とかでダウンしたらどう動くのかな？とか想像しながら読んでます☆彡 (2021年7月8日 9時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
蒼羽(プロフ) - butazch715413さん» コメントありがとうございます。楽しんで頂けて幸いです！書いてる私も楽しいので…お話の方は彼らの動くに任せているので私自身どうなるかわかってませんけど…これからも楽しんでいただけるよう、彼らに付いて行きたいと思います。これからもよろしくお願いします。 (2021年7月7日 19時) (レス) id: f9ecf164e6 (このIDを非表示/違反報告)
butazch715413(プロフ) - もぅ大好きです、このお話は、特に大好きで、更新 楽しみにしてまっす＼(_ _) (2021年7月7日 8時) (レス) id: 1ffa2632ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蒼羽
| 作成日時：2021年6月24日 1時
