【文スト】方向音痴のマフィアさんは中原幹部にときめいている (ページ13)

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侵入と再会① ページ13

ポートマフィア、武装探偵社、組合の対立が深まりつつある。

泉鏡花を取り戻そうとした紅葉さんは武装探偵社に捕まり、当の泉鏡花は行方不明に。
こちら側にはかなりの痛手だ。

組合も迫ってきている事から、首領はまず探偵社と組合を激突させるよう命令を下した。

それから殺し屋を雇って、探偵社の居場所を突き止める事には成功した。
あとは餌で探偵社を釣るだけだ。

で。

ここからが凄い。
語彙などかなぐり捨てるくらい凄い。

その餌を蒔きに行く役割には中原先輩が抜擢された。
そしてその補佐をする役割に抜擢されたのは――なんと私だった。

大方の場所は突き止めてあるのだから、細かい道案内をしろとの事だ。
中原先輩を直接補佐できる機会なんて滅多にない。

もう世界に感謝。

とはいえ責任は重大だ。
中原先輩の任務が滞り無く達成されるようにしなければ。

というわけで現在私は拠点内の通信室にいる。

「そのまま進んでください。あ、40mほど先に自動迎撃銃らしき物があります」

『了解』

時たま破壊音が聞こえてくる。
恐らく監視カメラを壊しているのだろう。

「！前方から探偵社員が２人、向かって来ています」

『くく……やっと面白くなってきたなァ』

ああ〜〜〜！
中原先輩、超楽しそう……！！

異能使ってるから舐めるように見てもバレない！！
ついでに通信室には私一人だからニヤけても大丈夫！！

ビバ敵地侵入！！！