section４『落ちる涙。』 ページ6
貴「…ッ…心配かけさせるな…莫迦……」
頬を伝い、滑り落ちていく涙。
それは止まることを知らないように流れてく。
百「…A…悪ィな、かっこ悪い所見せちまって…」
天「ほんと、Aには悪かったっすね…」
貴「立て籠もりかと思えば解斗と蘭太が人質で、迅速に処理しようとしても二人を傷つけたり殺したりされたらどうしようと思ったしそれに…」
百「…もういい！」
ふわり、
と
解斗に抱きしめられる。
百「どうしようもなく怖かったんだよな。これ以上、失いたくなくて。」
図星をつかれ、何も言えなくなる。
貴「当たり前だろ…両親に続いて一番好きな旦那と幼馴染失うんだよ…？それも同時に…これ以上失ったら私は…！」
百「もう充分だ。よく頑張ったよ。」
さっきよりきつく抱きしめられ、頭を撫でられる。
天「Aは頑張りすぎっす。ゆっくりすることも大事っすよ。」
私は泣き疲れたのか、そのまま眠りに落ちた。
その後、立てこもり事件は報道され、世間を騒がせた。
貴「…私そんなに大したことしてないんだが…」
芹「いや充分してますからね警部。」
―数日後
貴「やっと休暇だ…」
大仕事に片が付いてほっとする。
貴「さぁて、何をするかなぁ。」
と立ち上がった瞬間に眩暈が起きた。
あれ、
なんだこれ。
目の前にしまってるドアを見て私は意識を失った。
貴「…あれ…」
目を開けると天井がうつる。
東「あら、目、覚めたかしら。」
貴「…頭が、ぼーっとする…」
東「貴女、風邪引いたのよ。最近働きづめだったからかしらね。」
かぜ…？？
頭は働かない体は重い
これが風邪なのか…
東「一回、熱計ってもらえるかしら？」
貴「…あぁ…」
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟｯ…
貴「３９．５℃…」
東「おもったより高いわね…冷やし枕でいいかしら？」
貴「あぁ…頼む…」
熱のせいかそのまま深い眠りに落ちた。
続く (更新停止中)
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作者名：月島飛影 | 作成日時：2017年3月30日 12時
