となりの相楽さん【銀魂】

その２ ページ5

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銀時「…それで、今自分の性格の事について最近悩んでいると。」


―――そう銀時が奢ってもらったイチゴパフェを美味しそうに食べながら聞くと、依頼人である相楽Aはそうなのだ、と悩みがちに頷いた。


相楽「…実は拙者は坂田殿と同じくなんでも屋を営んでいるのだが、最近どうにも客の入りが悪くてな」


銀時「あっ、お前かよ商売敵は！！」


近所がなんでも屋なんでも屋っつーからおかしいと思ってたんだよ、と銀時は怒りだす。


銀時「テメェ！人様の役職取ってんじゃねーよ、殺すぞオラァ！！」


「でも拙者も拙者で決して繁盛はしていないでござるよ」


むしろ経営は今じゃ破綻状態で…としょぼんとする相楽。

だが銀時はそれを聞いて疑問を浮かべた。


銀時「…破綻危機に陥ってる奴が、なんでこんな金持ってんだよ」


そう聞きながら先程前払いで渡された分厚い茶封筒を取り出す。すると相楽は深く溜息をついた。


「…それが拙者の最後の貯金でござる。もしこれでダメだったら拙者の侍らいふはもう終わりでござる、腹を切る以外選択肢などなかろう。


もう拙者にとって坂田殿が最後の頼み綱なのだ、どうか助けてくれ！！」


そう悲痛な想いを語って叫ぶと、銀時は項垂れながらも「…顔上げろ」と相楽に言う。


銀時「ついでにこいつァいらねーよ、とっとけ。」


そう言って茶封筒を返す銀時。


「え…いや、しかし！！」


銀時「別に報酬がタダだとは言ってねェよ。


後で仕事が終わってから、キッチリ払ってもらうかんな」


ニヤッ、と銀時が笑いながら言うと、相楽はパーッと明るくなり、ありがとうと何度も頭を下げた。

その３→←第一訓『人間の裏なんて見るモンじゃない』

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