あなたの隣に居る訳は【七種茨】 (ページ14)

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13　なんでそうなるのですか！？ページ14

キャラクター紹介

蕗ノ灯子(ふきのとうこ)
13歳くらいの少女。桜守使用人紹介所の使用人ではあるが、まだ正式には働いていない
Aのことを慕っている

――――――

立てこもり犯と人質が居ると思われる部屋まで来た

『話し合いをしましょう。貴方達の要求は何でしょうか？』

「要求？そんなもん金に決まってんだろ！」

『お金？ではなぜこちらを狙ったのでしょうか？』

「見た目的に？金ありそうだなーって思ったから」

『そう、ですか・・・』

拍子抜けしてしまった
あいつも少し驚いたようで歯切れが悪い

『では悪いことは言いません。今すぐ人質を解放してください、ここにはあなた方に渡せるようなお金はありません』

「あ”？そう言われこっちが引き下がるわけねぇだろ！！」

『そうですか・・・では仕方がありませんね』

茨「・・・ちょっと、何をしようとしてるんですか？」

『・・・実力行使です、無理なものは無理ならしいので。安心して下さいませ、七種さまには指一本触れさせません』

説得しろと言われたのに実力行使に出ようとする
もしもこれで人質が死んだらどうしてくれるのだ

『七種さま、下がっていて下さいませ。最後にチャンスを与えます、人質を解放してください。そうすれば私はあなた方に何もしないと誓いましょう』

「だーかーら！金がねぇのにすごすごと帰れるわけねぇだろ！」

銃口が人質の頭に突きつけられる
人質の表情は見えない

『そうですか、残念です。もう少し聞きわけの良い方だと思いましたので・・・それでは、参ります』

「終わったな・・・」

犯人の声ともあいつの声とも違う、誰かがそうつぶやく声がした
その声に意識を向けたせいであいつが一瞬何をしたのか分からなかった

あいつは主犯格と思われる人物に飛びかかり蹴りを一発お見舞いした

「ぐはっ！？」

そして殴りかかってくるもう一人の鳩尾に一発
音も無くそれが実行され、ほんの数秒の出来事だった

『ほら、やはり実力行使の方が良いんですよ。皆心配しすぎです。私を何だと思っているのでしょうか？』

「可愛い女の子って感じ？」

『・・・そうですか』

人質だった者とのんきにそう話しながら犯人たちを縛りあげて行く

『七種さま、ご無事でしょうか？』

茨「無事も何も、何にもしていなくて今の状況に追いつけていません」

『立てこもり犯を捕まえました、もう大丈夫です。人質も無事です』

「無事だよ～」

『では、所長さまに引き渡しましょう』