悪童様に愛を謳う2

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ｰ売店ｰ

花宮「何見てんだ？」

A「こっちの世界にもゆきおあるんだ……」

花宮「ゆきお？」

A「はい！このご当地キャラの名前です！前の世界でも可愛くて集めてたんですよねー！」

花宮「……可愛いか？これ」

A「すっごいかわいいですよ！！」

花宮「お前変わってんな」

A「そんなことないですよ！すっごい可愛いです！」

花宮「よくわかんねぇ。」

A「あ！でもこっちも可愛いですね！」

花宮「猫か？」

A「猫が花くわえてますよ！かわいいー！」

花宮「こういうのも好きなんだな。」

A「はい！特に花をくわえてるのがポイント高いです！これ買います！花宮くんも入りますか！？」

花宮「……」

花宮は無言でAの手からキーホルダーを取ってレジへと向かった。

A「え！？ダメですよ！私出します！」

Aが何を言っても無視をして会計を済ませる。

花宮「ほら。」

キーホルダーを当然のように手渡される。

A「ダメですって！お金出しますから！」

花宮「これくらい買ってやるし、気にしねぇ。」

A「私が気にします！」

花宮「あのな、こういう時は男に出させとけばいいんだよ」

A「ひぃ///推しが男前すぎる///」

花宮「それにほら」

花宮の差し出したスマホにはAと同じキーホルダーが付けられていた。

A「！！」

花宮「お揃いにしたかったんだろ？つけてやるよ。お前も付けとけよ」

A「推しとお揃い……！！もしかして私、明日死ぬのか？」

花宮「バカなこと言ってないで部屋戻るぞ」

A「はい！」

花宮「……」

A「どうかしましたか？」

花宮「手、繋ぐか？」

A「！？いいんですか！！」

花宮「早くしろ。」

A「はい！///」

花宮「A、フラフラして目ぇ離したら迷子になるだろ」

A「え！？方向音痴なこと見抜かれてる！？」

花宮「本当なのかよ。つーかよくそんな状態であの時俺らと会えたな。」

A「会えるまで走り続ける覚悟でしたから！ドヤァ」

花宮「よくそんなことで威張れんな。」

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