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Another story 【蘭】 ページ49

バタン!!と閉まったドア。

(…油断したとは言え女に膝蹴りされるとか情けねぇ)


しばらくドアを眺めリビングへ向き直ると目の前には泥酔した女。
この女はどうでも良い。が、使える。
こいつの酔いが冷めたら協力してもらうとすっか。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

んー、こいつ酒弱すぎな、いつ起きんだ?

テレビを見ながらチラチラ女の様子は伺ってはいるが起きる気配はない。
酔わせたとは言えコップ1杯?くらいだったし、慣れてねぇんだな。…未成年の一般女子ならこれが普通なのか。


んで、さっきから竜胆が挙動不審に目の前をチラチラしている。
極めつけに「始発で帰らせろ」って、確かこの女電車で来たって言ってたな。

ん?なんでわかったんだ?知り合いか?

てか!!
あの状態(格好)で横浜まではさすがにヤベェだろ。


ガンッ!!! (机を蹴る音)

「ふぇ!?」ビクッ

「おい、お前いつまで人ん家で寝てんだよ」
「へ?あ、あれ」

「終電!大丈夫かよ?」
「いま、何時…あれ、これはもう間に合いませんね…。
ん?Aは?」

「先に帰っちまった、連絡とれるか?」
「は、はい、?」
女は携帯を取り出し慌てて電話をかけるも繋がらない様子。

「メールして」
「ん?なんて送れば?」
「家に着いたか、だよ」
「え、っと…家、に、着、い、た…」
「あと無傷かも聞いとけ、あ、ここ出てからの話で」
「はい?」
「いいから打て」
「灰谷、さんの、家、出て、から、無、傷で、家に、着いた、?」

「よし」
俺をカウントするなよ、帰り道での話だからな。


「送りました、え、Aはどうしたんですか?」
「1人で出て行った」
「??あ、私始発で帰るんでここにいても大丈夫です?」
「…しゃーねぇな」

(凄く嫌な顔してる!!)


「俺テキトーにするから変に詮索したら、

…殺す」

「は、はいぃぃ!!」

「そ。じゃあ俺シャワー行こー」
「…背中、流しましょうか?」
「はー、お前さ、他にやることあるじゃん?」
「えっ!な、何をしましょうか?♡」

「携帯」
「はい?」
「Aちゃんから連絡きたら即俺に知らせること、それ以外お前のやることなんてねぇよなぁ」

「あ、はい」

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NA - 面白かったです!!!! (2022年12月18日 21時) (レス) @page47 id: 9c547ad202 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:トム | 作成日時:2022年6月19日 22時

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