Dans ce bras＜1＞ ページ19
手越side
……なんだ、これ
身体がバカみたいに熱い
頭もクラクラする
「……効いてきたみたいだね」
「え、なに…言ってんすか」
「俺、君のことずっと好きだったんだよね」
「はっ？」
でも、いつも赤い髪の子……増田くんだっけ？
と一緒だし、なかなか付け入る隙がなくてね
やっと、チャンスが回ってきたって感じかな
男はクスクス笑ってる
くっそ……
〈は？あの人と飲むの？どこで？〉
〈ん？〇〇ホテルのラウンジ。え、なんで？〉
〈いや……あんまりいい噂、聞かないから〉
〈そーなの？まぁ、大丈夫でしょ！〉
〈…お前、もっと危機感持てよ〉
〈少し飲んだら、すぐに帰ってくるから〉
〈……帰るとき、連絡ちょーだい〉
タカの心配が的中しちゃった
ごめん
俺、ちょっとヤバいかも……
「あれ？大丈夫？部屋行こっか」
「……なに入れたんだよ」
「大丈夫。死にやしないから。少し気持ちよくなるだけだよ？」
男の手が肩に伸びてくる
「俺に触んな」
「ふふふ。強気なとこも好きだけどね。いつまで持つかなぁ」
悔しい
だけどこいつの言う通り、今にも意識を失いそう
それに、触られただけで
信じられないほど気持ちいい
なんで？
イヤなのに
気持ち悪いはずなのに
タカ……
たすけて
「ほら、立てなくなる前に行こっか」
……だから、触んなって
「あの、すみません」
「は？」
男はギョッとした声を上げる
「なんか、俺の相方が迷惑かけてるみたいで」
「お前……！」
「あーあ、こんなに酔いつぶれてたんじゃ、
仕事の話も出来ないですよね。本当すみません。
すぐ連れて帰りますんで！」
たか……きてくれたの？
よかった
おれ、へんなんだよ
「おいっ！そんなことできると思ってんのか！」
「は？それはこっちのセリフ。あんたの素行の悪さ、ウチの社長も知ってたよ？意味、分かるよね」
「……っ」
「もう2度とこいつに近づくな」
男を一瞥すると、タカは俺を抱き上げた
「行くよ、手越」
「……た、か」
「危機感持てって言ったでしょ。……来てよかったわ」
「ん……ごめん。ね、たか…………」
「え？」
「おれ、へん……」
どうしよう
死ぬほどタカがほしい
「へんって……」
止まらない涙と異様なくらい火照った身体
少しの刺激で一気に飛びそうになる
自分の身体なのにコントロールできない……
そんな俺を見て、タカは悲しそうな悔しそうな顔をした
Dans ce bras＜2＞※→←Tigre et lapin ＜5＞
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りお(プロフ) - 莉織さん» 莉織様、温かいお言葉、本当にありがとうございます(^^)。子供と大人の割合が半々くらいの手越さん、いかがでしたでしょうか(^^)。最後は、増田さんの重めの愛で締めさせていただきました。これからも甘々な2人を描けるように頑張ります！ (2019年5月14日 21時) (
レス) id: de0e8fed57 (このIDを非表示/違反報告)
莉織(プロフ) - りおさん» 早速、可愛い手越くんがいっぱいで最高です！ ちっちゃくなるだけじゃなくて、テゴマスの甘々もあるのが新しくてとても楽しみです！ (2019年5月14日 19時) (レス) id: 6e79a16567 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 莉織さん» 莉織様、コメントありがとうございます(^^)。子供になってしまうと言う設定は初めてなので手探りで物語を進めております。少しでも楽しんでいただければ幸いです！本当にありがとうございます(^^)。 (2019年5月14日 6時) (レス) id: de0e8fed57 (このIDを非表示/違反報告)
莉織(プロフ) - いつもお話読ませて頂いています。甘々なテゴマスがいっぱいで面白くて、最高です。今回は、手越くんが子供になるみたいなので今からワクワクです！更新頑張って下さい！応援しています！ (2019年5月13日 18時) (レス) id: 6e79a16567 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りお | 作成日時：2019年5月13日 6時
