【あんスタ】拝啓兄者を愛している貴方へ (ページ4)

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4#悲しい時や辛い時は何時までもどんな場所でも貴方の傍にいます。ページ4

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扉を叩き、部屋の中へ入った

見ると純白の衣装に身を包んだ夜闇の魔王様が鏡の前で自分の顔を見ていた

「ん？」

「兄者…」

俺に気づいた兄者に、俺は声を掛けた

すると、俺の近くに寄ってきた

ニコニコ幸せそうな笑みを浮かべながら

「おお！凛月！我輩に会いに来てくれたんじゃな！お兄ちゃんは嬉しいぞ♪」

「ちょ…そういうのじゃないから…」

「そ…そっか……」

俺に抱きついてくる兄者をいつも通りに対応する

でも何だか今日は兄者の諦めがいい

俺は、本題を切り出す

「ねえ、兄者…
俺、今までずっと兄者に秘密にしてた事がある」

「なんでもお兄ちゃんに言っておくれ♪」

「俺、ずっとAさんの事が好きだった」

「…」

兄者の表情が固まる

無理もない

弟も今日兄と結婚する女の事が好きって言われて、平然としている者などいないからね

兄者なんかお構い無しに、俺は言い続けた

俺の、想い全てを

「兄者がずっとAさんの事を想ってた事も

Aさんがずっと兄者の事を想っていた事も

結局は、相思相愛だったんだよね…あんた達」

「凛月…なんでお前は……」

決まってるよ…そんなの

「2人のことが、好きだからだよ」

「！」

「2人には…幸せになって欲しいんだ！！

兄者がずっと一族の事で悩んでた事も！

Aさんがずっと…苦しんでいた事も！

俺よりずっと、辛く重苦しい経験をしてきた…

あんた達2人の…幸せを望んだんだ」

俺の想いは止まらない

その後も、ずっと俺が想っていた事を兄者にぶつけた

兄者は顔色一つ変えずに、真剣に俺の話を聞いた

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