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第三百四十七夜 タイムリミットは目の前に ページ32

〜レイラside〜


「あ、そういえば。黄香はどうしたのよ」

「んあ?」


麻袋から林檎を取り出し食べようとしたサーリエを止めるように私は尋ねた。
サーリエは曖昧そうな笑みを浮かべると、人差し指を真っ直ぐ前の方へ向けた。


「あそこ」

「あそこ?」


私はサーリエの指さした場所を見る。
そこは紛れもなく、私が先程まで目指していた役所だった。


「オレもさっきまで居たんだけどこの村の村長と一緒にどっか行っちまってさぁ……」

「へぇ、村長と…



…―――って、村長!?」


村長って、この村の一番偉い人じゃない。
……いや、だから村長なのよね。


「……まあ、つまりだな……」


……驚く私に、サーリエは事のあらましを洗いざらい話してくれた。




――へぇ、ここ、前までは水浄村だったのね。


「まあそろそろ話し終わっただろうし、黄香迎えに行こうぜ?」

「ええ、その方がいいわね」


サーリエの言葉に頷き、私は再び役所へと足を進めた。









"…――――ほら、もう少し"


「っ!?」


――――ぞくり、と背中に悪寒が走る。
驚いて後ろを向くが、誰も居ない。


「?……どうした?レイラ」

「い、いえっ。気に、しないで…」



"…――――早く頂戴。ほら、もう目の前よ"



再び耳元で囁かれる。
その度に、心がぐらりと揺れる。

ずっと囁き続かれていたら、頭が可笑しくなって、心もぐちゃぐちゃになりそう。

"その正体"を、私は見て見ぬ振りをする。









"さぁ、早く。







…―――――――その身体を、頂戴?"





***


【刀剣乱舞】双子審神者と刀剣男士

新作です。
とうらぶ沼深い……。

第三百四十八夜 惨劇→←第三百四十六夜 嵐の前の静けさ



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厨二乙(プロフ) - ゆいさん» コメントありがとうございます!明日までには続編をつくる予定です (2016年8月10日 15時) (レス) id: 7e18410e1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆい(プロフ) - 続きがきになります(*´∀`)ワクワク更新頑張ってください(*´ω`*) (2016年8月10日 15時) (レス) id: 4f1d10fb33 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - そらさん» つまんないは言い過ぎじゃない?もう少し言葉を選んだほうが良いと思う (2016年8月8日 23時) (レス) id: f2ab9f97c5 (このIDを非表示/違反報告)
亜美 - そらさん» つまんないは言い過ぎじゃない?もう少し言葉を選んだほうが良いと思う (2016年8月8日 23時) (レス) id: f2ab9f97c5 (このIDを非表示/違反報告)
そら(プロフ) - 厨二乙さん» 良かった!楽しみにしてます!(((o( ˙-˙ *))o)))! (2016年8月5日 20時) (レス) id: a582850307 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:厨二乙 | 作者ホームページ:http://.  
作成日時:2016年4月24日 21時

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