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「んっ…ぁ…」


『っ…っ…ん』




部屋中には艶めかしい音と声が響き渡りそれらが絡み合って私達へと届く。


それが何とも恥ずかしくてどうすれば良いのか分からなくて彼に身を委ねた。


あれから三日後、また症状が出た。だんだん酷くなっている気がする。前までは私を見ていると出ていたのに、今じゃ電話だけでも駄目だし一緒にいなくても駄目らしい。




『まふくっ…いっ…』


「も、う?じゃあ、一緒にっ…いこう」




水音がより一層激しくなると私達はそれに合わせて身体が揺れる。ぎしぎしとベットの軋み音と肌の音が連鎖する。


快楽を得るのは良いがそれが目的ではない。彼の病気を治すための治療だ。ただそれだけなんだ。



「うっ…ぁっ!」



最後に彼が大きな甘い声を出すと、同時に私も達する。足の先まで伝わってくる電流に全身が麻痺をおこした。


お腹辺りにまふ君のがかけられていて、それが予想以上に熱く思える。


脱力している彼の頭を優しく撫でると、私の顔を覗き込んで、その綺麗な形をした唇を近付けた。




『んん…っ』




身体ごと私を包み込み、甘い口付けに魅了されていく。だが段々と荒々しくなっていき、息継ぎが上手く出来ない。



『(それ、恥ずかしいって言ったのに…)』




私の上唇をまふ君ので加える口付け。余り得意としていないのだけれど…。

しばらくの間キスをしているとそろそろ良いかと思ったのか口が離れていく。


約二時間の行為。三日あけているとしてもきついし辛い。


『…!』


ぽんっと頭の上に乗せられた大きい手。それには先程持っていた熱ではなくきちんとした人間の体温だった。



「お疲れ様でした先輩。身体、辛いですよね」


『あっ!いや大丈夫!全然!!』



そういう事突然言わないでもらいたい。これも天然?

じゃなかったら流石にあざといって言えるよ。



『っあ!それより謝らなきゃいけない事あったんだ!』



すると彼は、私を撫でている手をピタリと止め「ん?」ときょとんとした顔で見た。




『ええっと、あのね…』


「あっ、待って」




かけている布団を胸辺りまであげようとするとまふ君に手首を掴まれた。




「ほら…お腹汚いから、拭かないと」


『…。』



ティッシュを二、三枚箱から出し、それを綺麗に拭き取ってくれて、ゴミを屑入れの中に入れた。


………本当に素でやっていたらもたないんだけどな……。


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作者名: x他2人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ryou/  
作成日時:2018年2月2日 22時

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