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財前光 side
アイツは元気やろか……。
ふと、そんなことを思った。
「俺も、ヘタレやな」
普段ヘタレ、とからかっているテニス部の先輩を思いだし、フッと笑みが零れた。
アイツとはもう1ヶ月も会ってない。
気まぐれな奴だから、俺が会いに行っても、相手になんかされないだろう。
だから俺は、ただ待つしかない。
冬の、あの時期になるまで。
今頃、他の男と一緒にいるであろうアイツが脳裏に浮かんで、それを掻き消すようにヘッドフォンを着けた。
一気に流れ込む聞きなれたそれは、俺が作った中でアイツが唯一気に入った曲だった。
『その曲、いいね』
「くそっ」
タイミングが悪すぎや。
ヘッドフォンを外し、ガンッと音を立てて机を蹴り飛ばす。
アイツに会いたい。
アイツに会いたい。
狂ったように頭を掻きむしる。
―――――俺らしくもない。
冷静に、ならんと。
アイツは俺を捨てたりせぇへん。
大丈夫、大丈夫や。
言い聞かせるように、何度も何度も心の中で呟いた。
「なぁ、A」
気づけば漏れた、アイツの名前。
自然と口は動き、流れるように空虚となった。
「―――――お前に、会いたい」
.
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ゆき - 文才が天才的ですね♪ これからも楽しく読ませていただきます！(私は小6なので言葉おかしかったらすみません) (2017年5月8日 16時) (
レス) id: 1ca8e8f005 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 射命丸霊夢さん» ゆっきーの誕生日です。笑 いえ、こちらこそありがとうございます。 (2015年1月3日 7時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - ああ、なる…。ありがとうございいます。 (2015年1月3日 0時) (レス) id: 0d3418cc1f (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 射命丸霊夢さん» 0305です！ (2015年1月2日 19時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - かまわないです。おねがいします。 (2015年1月2日 19時) (レス) id: 0d3418cc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINO
| 作成日時：2014年2月22日 13時
