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ある日の出来事。
それはなんの変哲もない、ただの日常。
「テニス部に媚売ってんじゃねぇよ」
「鏡見てみたら、ブス」
2人の女子に追い詰められているのは千恵だった。
こうして彼女が1人になると、面白いほど女子が狙う。
今は周りにテニス部がいない。
いじめるには絶好の時間だろう。
気の強い千恵は言い返しはするものの、2人相手では分が悪かった。
マネージャーというだけでいじめられるのだから、どれだけ災難なのだろう。
「媚なんて売ってないし、容姿なんて関係ないでしょ！」
ショートカットの黒髪を揺らして声を荒げる千恵。
「あんな美形集団とアンタみたいなブスじゃ一緒にいる資格もない」
「さっさと辞めたら？」
女達は一瞬怯むものの、再び罵声を浴びせた。
今度ばかりは千恵も言い返せず、唇を噛み締める。
「千恵、何してんの〜」
そんな空気を壊すように、緩い声が響く。
その声の主は案の定、Aで、相変わらずへらへらと笑っているものの、瞳には怒気が滲んでいた。
「真柴には関係ないでしょ」
Aの声に千恵が答える前に、女が口を挟んだ。
容姿端麗なAには強くいえないのか、無意識に眉間に皺を寄せる女達。
「千恵、帰ろ」
そんな女達を無視して、Aがふわりと笑いかける。
そんな彼女に千恵も安心したように微笑み、
Aへと駆け寄った。
「チッ、無視すんなよ」
女とは思えないほど低い声で告げ、Aの腕を強く掴んだ。
すると、ゆっくりと振り返ったA。
普段見せない冷たい表情を浮かべ、口を開く。
「あのさ――――」
「何をしているんだい？」
Aの言葉を遮り、聞き覚えのある声が、彼女達の耳に届いた。
「ゆ、幸村くん！」
真っ青になった女達は、Aを掴んでいた手を放し、そそくさと去っていった。
Aと千恵はゆっくりと振り返る。
そこには案の定、幸村が。
だが今日は、R陣全員が後ろについていた。
分かりやすく不機嫌そうな顔をするAだが、すぐにへらりと取り繕った笑みを浮かべる。
「千恵先輩！大丈夫っすか？」
犬のように千恵に駆け寄るのは、1年、切原赤也だ。
腕を掴まれていたのはAなのだが、R陣は次々に千恵に駆け寄り、心配する言葉を並べた。
Aへの警戒を忘れずに。
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ゆき - 文才が天才的ですね♪ これからも楽しく読ませていただきます！(私は小6なので言葉おかしかったらすみません) (2017年5月8日 16時) (
レス) id: 1ca8e8f005 (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 射命丸霊夢さん» ゆっきーの誕生日です。笑 いえ、こちらこそありがとうございます。 (2015年1月3日 7時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - ああ、なる…。ありがとうございいます。 (2015年1月3日 0時) (レス) id: 0d3418cc1f (このIDを非表示/違反報告)
SHINO(プロフ) - 射命丸霊夢さん» 0305です！ (2015年1月2日 19時) (レス) id: e7993006ee (このIDを非表示/違反報告)
射命丸霊夢 - かまわないです。おねがいします。 (2015年1月2日 19時) (レス) id: 0d3418cc1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINO
| 作成日時：2014年2月22日 13時
