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「んん…」
目を覚まして、携帯の電源を入れると…
【17:02】と表示されていた。
え…もう17時?
寝すぎた…
それより、みんな仕事終わったかな…
もう部屋から出てもいいよね?
部屋を出て、みんなを探していると…
後ろの方からバタバタバタと誰かが走ってきた。
…誰だろう。
そう思って振り返ると、
「こんにちはー!あなた一ノ瀬トキヤの彼女さんですよね?
いきなりで悪いんですが、インタビューさせていただいてもいいですか?」
「え…誰ですか」
「あ!すみません!名乗ってませんでしたね。
週刊○○の記者、宮木と申します〜」
雑誌の記者がなんで…
もしかして、生放送の取材にでも来てた?
それなのに、私を探してたってこと…?
「で。なんの用ですか」
「えーっとですね、一ノ瀬トキヤとST☆RISHについてなんですけど〜
解散危機というのは本当ですか?」
「は…」
解散…?
そう…なの?
やっぱ…みんなの関係は崩れてた?
「最近、ST☆RISH7人揃って仕事してないですよね。
だからー…解散危機って噂されてるんですよ」
…確かに7人で仕事しない。
それにファンの人とかは違和感を感じたんだ。
まぁ、感じなきゃおかしいけど。
「私は…なにも知らないです」
「本当ですかぁー?
世間には付き合っていることを発表してないらしいですけど、関係者とか、こっち側の人間は知ってますよね。で、いろんな人が言うんですよ。
あなたと一ノ瀬トキヤが付き合ってから崩れていったって」
「っ…」
わかってる。自分でもわかってる。
私が壊したって。
「いつまでも、付き合っていることを隠せるんですかね?あなた…ST☆RISHと関わらない方がいいんじゃないですか?
大人気グループを壊したって世間に広がったら…
どうなるかわかってますよね?」
「わかっ…てます」
わかってるけど…認めたくなかった。
私はST☆RISHと関わるべきじゃないって。
みんなが好きだから。
離れたくなかった。みんなの曲を他の人に作らせたくなかった。
「わかってて一緒にいるんですか?」
「…………」
「そうだけど何だ」
え…?
いつの間にか、私の前には記者じゃなくて翔が立っていた。
…なんで。
翔が来てくれた安心感からなのかわからないけど…
涙があふれた。
また…助けてもらった…
私の前に…立ってくれた…
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鈴華(プロフ) - どれも続きが気になるものです。 (2016年10月22日 21時) (レス) id: d136d6ad0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:キルア | 作成日時:2016年8月1日 0時