検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:12,926 hit

18 ページ19

「はぁ……マジでうるせー…言えばいいんだろ!」


「さすが翔!」


…なんで…さすが?
ていうかみんな…翔に何を言わせようとしてるの?
みんなは翔が何を言いたかったのか知ってるってこと?

そんなことを考えていると、翔が一人で近づいてきた。
みんなは、翔の後ろで目をキラキラ輝かせている。


…今から何が始まるの?


「A!」


「はい?」


「俺はお前…に」


…に?
私になに……?


「に…」


「うん?」


………………。


翔の口が止まって、部屋の中はとても静かになった。
音也たちは、「あーぁ…」って顔をしている。


「言いたいことが……ある……」


………で?


珍しく…翔がじれったい。
顔赤いし…どーしたんだろ。



「ドラマのオーディション終わってドラマ撮影終わったら話がある!」


それって…だいぶ先じゃない?
二週間くらい後だけど。


「うん…いいけど…トキヤがいつ帰ってくるかちゃんと決まってないから…
帰ってくるまでには話してね?」


「当たり前だ!」


翔と二人で話してるのなんて知ったら…
トキヤ怒るんだろーな。


一ヶ月くらいいないって言ってたけど…
もし仕事が早く終わって…早く帰ってきたらどーしよう。
会いたくないな。


「翔…言うべきことと違うじゃん…」


翔の後ろから、音也の呆れた声が聞こえてきた。


「せっかく譲ってあげたのにね」


…なんかよくわからないけど。


「みんな大変なんだね?」


「「「は?」」」


違うの…?


「だって、翔が鈍感てことでしょ?」


「いや…Aの方が鈍感だよ?」


…え?

私、鈍感?
何かに気づいてないってこと?


翔が言いたいこと…?
そんなの、私は翔じゃないからわかるわけ…

19→←17



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (20 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
40人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

鈴華(プロフ) - どれも続きが気になるものです。 (2016年10月22日 21時) (レス) id: d136d6ad0b (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:キルア | 作成日時:2016年8月1日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。