2 ページ2
「ふぃー、終わった終わった。お前ら全員怪我ないよな」
相手を全員殺したあと、点々としていた兄弟に声をかける。
ないよーと気の抜けた返事を聞き、一安心した。
「ん?十四松どうかした?」
まるで犬が何かを探すようにくんくんと辺りの匂いを嗅いでいる弟に声をかける。
「おそ松兄さん、相手のファミリーに女の人っていたっけ?」
「んぇーそんなのわかんねぇよ、チョロ松ぅ」
正直相手の構成なんて知らないから作戦全てを任せているチョロ松に声をかける。
「このファミリーは男だけで構成されてたと思うけど、どうかした?」
「いやぁ、女の人の匂いがするっす」
くんくんと匂いを嗅ぎながら隅の方まで行く十四松を全員で追う。
隅の方にはドラム缶が積まれていて、後ろには人一人隠れられるスペースがありそうだ。
ばっと顔を上げた十四松の目線の先には確かに女の人がいた。腕を怪我してる…けど気絶してるって言うよりは寝てるだけのように見える。
一般人?それともチョロ松の情報にもなかった女の構成員?
「うーんとりあえず連れて帰るか」
この人が起きて警察に駆け込まれでもしたら俺たちがまずいことになる。
途中で起きられても結構まずいのでトド松に頼んで睡眠薬を打ってもらう。
起こさないように慎重に車に運び、ひとまず家へ向かった。
2人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ると | 作成日時:2020年12月21日 5時