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「みっくん、ご飯できたよ」

「おう」



藤ヶ谷さんが帰った後、みっくんは何故か機嫌が悪くて目を合わせてくれない



「「いただきます」」



不機嫌でもちゃんと「いただきます」って両手を合わせて言ってくれるあたり可愛いなって思う。

本人に言ったらキレられそうだから絶対言えないけど←










「……ほんとによかったのか?」



やっと目が合ったと思ったら、不安そうにそう言うみっくん。



「なにが?」


「…藤ヶ谷から頼まれた仕事のことだよ。そのパーティーで出せば、もしかしたら何かの繋がりで大きな仕事が舞い込んできたかもしれないだろ?」


「いやいや、そんな上手くいかないよ。私はみっくんみたいなプロじゃないし、ただの素人が趣味程度にお菓子を作ってるだけだもん」



「俺は好きだぞ?優愛の作る菓子。」



「え…」




好きって言われたのは私の作るお菓子のことなのに、何故かドキッとしてしまう。










「てかずっと気になってたんだけど、なんでお前ってそんな料理とか菓子作りとか上手いの?」


「え?そんな上手くないよ?」


「いや、少なくとも俺の好みにはドンピシャなんだよ」









「ん〜…実家で練習させられてたからかな。料理ができる女性にならないと結婚できないんだって厳しかったから」

「そういえば言ってたな。今の状態で実家に戻ったらお見合いさせられるって」

「そうそう。私が1人娘だからかもしれないけど、両親とも私にはちゃんとした人のところに嫁に行ってほしいんだって昔から言ってた」









「あ〜、1人娘ならそりゃそうなるわ」

「あ、でもお菓子作りはただの私の趣味。学生の時に勉強が嫌すぎてテスト前とかよくお菓子作りして現実逃避してた」



私がそう言うとみっくんは想像できるわって言いながら笑った









「お客さんたちから貰った野菜とか果物でまだまだ挑戦したいお菓子もあるし、とりあえず今はここで自分が納得できるようになるまで頑張るつもり!」

「ふは、そうだな。好きなだけここでやっていいから」

「あ、もちろん家政婦も頑張ります!!」

「当たり前だ。サボったら追い出すかんな」

「え〜!?」












嘘だよって言いながら笑うみっくんにつられて私も一緒になって笑ってしまう
















この幸せな時間がいつまでも続けばいいのにな……

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設定タグ:キスマイ , 北山宏光   
作品ジャンル:恋愛
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時

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