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「ごめんなさい。今回はお断りさせてください」
これが私の答え。
「どうして?」
「…自分が納得いかないんです。まだ売り始めて日も浅いのに、そんな大きな会場に出すなんて……。だから…ごめんなさい」
「ん〜そっか…。ごめんね?急にこんな話しちゃって」
「いえ!藤ヶ谷さんみたいな素敵な方に褒めて頂けてすごく嬉しかったですし、これからも頑張れそうです!」
「ふふ、ならよかった」
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「てか、なんで藤ヶ谷は俺の家を探してたんだよ」
ずっと黙っていたみっくんが口を開いた
「あぁ、単純に北山がどんな場所で作品を書いてるのか気になったんだよ。」
まさかこんな山奥だとは思わなかったけどって言いながら、クスクス笑う藤ヶ谷さん
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「あの〜2人はどういう関係なんですか?」
私がそう言うと顔を見合わせる2人
「俺がね、北山の作品に一目惚れしちゃったんだ」
「一目惚れ…?」
「そう。ネットで見つけて何としてでも欲しくなっちゃって、ついポチっと」
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「玉森からすごい高額で購入したいって人がいるって聞いて、その金額を見て、さすがに俺もビビったわ」
「まさかその書いている書道家が直接会いに来るなんて思いもしなかったけど」
「だからそれは玉森に言われたからだっつうの。」
「まぁつまり、俺が北山の作品のファンになって何回か会う内にこうなったって感じかな」
確かにみっくん何回か都内に出かけてたな…
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「こうして北山の家を探してたおかげで、優愛ちゃんと優愛ちゃんの作るお菓子に出会えたんだけどね」
なんて言いながら私の目を見て微笑むから、心臓がキュンと高鳴る
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「人の家政婦を誘惑すんなよ」
「ただの家政婦なら、誰と付き合おうが北山に関係ないよね?」
「は?」
「ストーップ!!ここで喧嘩しないでください!」
明らかにバチバチしている2人の間に止めに入る
「あ、ごめんね優愛ちゃん。またお菓子買いにきてもいいかな?」
「はい!私が作ったのでよければ是非!」
「うん、ありがとう。……じゃあ今日は大人しく帰ろうかな」
「あ、ちょっとだけ待ってください!」
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「タルト、良かったら持って帰ってください!」
紙袋に入れたタルトを渡した
「え、いいの?」
「はい♪」
「ふふ、ありがと。大事に食べるね」
「は…いっ…///」
至近距離で見つめられ、また胸の奥が高鳴った
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Luna(プロフ) - ななこさん» そう言っていただけて嬉しいです(´;ω;`)続き、頑張って書いていきますね(^^♪ (2021年1月15日 9時) (レス) id: d265409c6e (このIDを非表示/違反報告)
ななこ(プロフ) - 読んでてすごく楽しいです!続きも楽しみにしています♪ (2021年1月14日 21時) (レス) id: 6f285e02f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Luna | 作成日時:2020年12月28日 12時