掴めない ページ3
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今日の授業もしんどかったな、と思いながら先生に任された資料を茂庭とまとめていた
先生に頼りにされることが多い茂庭がまた仕事を任されたみたいだったから、ひとりじゃ大変だろうし手伝うことにした
「ねぇ茂庭」
茂「ん？」
「二口に告られたんだけど」
茂「知ってる」
「え、知ってたんだ。あれってなんかの罰ゲーム？」
茂「違うと思うけど…あ、そこ左止めね」
「おっけー。てことはガチ告？」
茂「だと思う」
ふーん、でも趣味悪いなぁ二口って。
顔もいいし性格もよさげだし、二口ならミスコン(と言っても数少ない女子の中のトップ)の望月さんとかもっといいとこいけるでしょ？
茂「で？返事はしたの？」
「うん。断った」
茂「へー、ことわ…断った!?」
「…何か問題でも？」
私がオーケーするとでも思ったのか、茂庭は驚いた顔で資料から目を離した。
なんだろ、もしかして「あいつならすぐにおーけーするよ！」とかなんとか言ったの？？
茂「いや…ふーん、へー…」
「ねえなんか隠してるでしょ？吐けやこの野郎」
茂「隠してないから、ほら資料まとめる！」
「いや隠してるよね」
茂「隠してｎ「いいよ、じゃあこの話はもうしない」…実はさ、」
「茂庭って時々私の話聞かないよね」
茂「ここ毎日教室に来てたじゃん」
「うん」
茂「あれ間宮のこと見に来てたんだって」
「……え、なんで？気色悪いんだけど」
茂「辛辣だなおい」
いや普通に気色悪いでしょうが。
見られるだけって無理、話があるならちゃんと話しかけて欲しいんですけど。
「…それってなに？気になってたからとか？」
茂「そう、でも話しかけるきっかけ作るも悉くかわされたから、いっそもう告白すればいいじゃんって言ったんだよね」
「いろいろおかしいだろ」
茂「まぁ原因は俺だけど」
「んー…てかきっかけなんてなかったよ？」
茂「間宮が気が付かなかっただけじゃないかな」
「えー、本当になかったって」
それから私たちは雑談しながら雑用を進ませた。
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作者名：霸留
| 作成日時：2018年1月1日 0時
