２４話 ページ25
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Aは少し、口を開けたり、閉じたりして何か言いたげにしたが、伏黒がまた背を向けて歩き出したところで、その何かを飲み込んだ。
貴「(普通、っていう風には、見えないけど･･･)」
なにか事情があるのか、ならば深入りはしない方が互いのためだ。
ひとりそう結論付けたAは再び足を踏み出した。
その時。
ふゎんーー･･･。
貴「ﾋｮｯ」
踏み出した右足に体重をかけようとしたその時、妙な感触が伝わってAは奇声をあげる。
すぐに伏黒が振り返り、「今度はどうした」と声をかけて、こちらも「うぉ!?」と奇声をあげた。
Aがすぐに足をどかしたその場所に居たのは、白いもふもふの身体に、四つの目。
ハエのような羽を持つーーそう、昨日喫茶店から出てすぐAの顔に飛びついた下級呪霊であった。
伏黒「っ！(こいつ、また気配も無しに！)」
伏黒がすぐに駆け寄ってその小さな呪霊を蹴り飛ばした。
貴「ﾋｪｯ･･･(よ、容赦ない･･･！)」
伏黒としては呪霊を祓ったつもりなのだが、Aからしてみれば小動物を平然と蹴り飛ばしたようなもの。
少し引いた。
伏黒「大丈夫か？」
貴「あ、うん･･･。あの子、投げられたり踏まれたり蹴り飛ばされたり･･･散々だね」
蹴り飛ばされた先の茂みを見つめつつ、情の籠もった声で言うAに伏黒は呆れたようにため息をついた。
伏黒「お前･･･下手したら殺されるんだぞ、呪いに。
ああいう一見害なさそうなヤツでもお前にとっては命取りだ」
貴「うん･･･気をつける。でも、初めて見るんだ･･･あんなに視覚的ダメージのない呪いは」
ポツリとつぶやくAに、伏黒は今まで対峙した呪霊達の姿を思い、不覚にも「あぁ･･･」と納得してみせるのであった。
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白音 - 面白い！！更新、楽しみにしています！！ (11月14日 15時) (
レス) id: 24b42eab7f (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - 面白いです！！続きが気になります((o(^∇^)o))更新頑張って下さい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ (2022年6月20日 13時) (レス) @page28 id: 2308cf2dd0 (このIDを非表示/違反報告)
ピ(プロフ) - 面白いです！続きが気になる、、、 (2021年5月19日 13時) (レス) id: 324728c5bd (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 皆様、長らく失踪してしまい申し訳ありませんでしたm(_ _)m物事に区切りが付き、だいぶ余裕が出て参りましたので、今日からまた更新を再開していきたいと思います。これからもどうぞ、「狙われ体質」をよろしくお願い致しますm(_ _)m (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
花璋(プロフ) - 虹歌さん» 返信が遅くなりすみません･･･！ありがとうございます、今日から再開させるのでぜひ引き続きお楽しみください( *´艸`) (2021年3月15日 8時) (レス) id: 7ebade7fdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花璋 | 作成日時：2021年1月1日 1時
