カレーにカツを乗っけて食べるなんて誰が考えたんだろ。 ページ10
さぁ皆さんお待ちかね、お昼の時間がやってきましたぁ！
私は横で「はぁ。…鬱だ。」って言ってる翠くんを引っ張って、カツカレーを食べています。
いつも美味しいカツカレー。愛してるよカツカレー。
私は愛おしいカツカレーを食べ終わって、今だに横で「鬱。」って言ってる翠くんを元気づける。
『翠くん。私ね、薫先輩に「Aちゃんに美味しいお菓子食べさせてあげたいなぁ」って言われて、今度お菓子買ってもらうために一緒に出掛けることになったから、その時に、地方限定ゆるキャラマスコット買ってきてあげるね！だから、元気出して！』
「えっいいの？」
『もちろんさ！』
「ありがと」
あっどうしよっ。あの翠くんがこんなにも可愛い笑顔で言うから！惚れるよ！？惚れちゃうよ！？
「あの。Aちゃんさ。」
『ん？』
「その、か、薫先輩に騙されてない？」
『んえ？』
アレ、もっと乙女らしい声が出せたはずなのだけど。
「それって…デート、じゃない？」
・・・？
『デートじゃないよ？お菓子買ってくれるって言うからだよ？』
「あっ。そうなんだ…。」
『うん！そうだよ！』
ここで私は思い出した。
『あーー！』
「えっ。なに」
『真緒先輩にタオル返さなきゃ！』
「ああ。今朝の…。」
『そう！午前の授業をちょっと抜け出して、洗濯して干しといたんだー』
「(サボったってことだよね。)」
『私の予想では乾いてるはずだから、昼休みの間に返せるかもしれないんだ！てことで、行って来ます！』
「うん…。いってらっしゃい…。」
『じゃ、また後でー！』って言ってカツカレーのお皿を片付けてタオルのとこに行く。
よし、乾いてる。
渡しに行こう！
真緒先輩の教室って確か２ーＢだよね
ウインクできるけど変顔になる。→←背中に文字書いて当てるゲーム、あれなんて名前だっけ。
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作者名：瑠美帆 | 作成日時：2016年9月15日 17時
