プロデューサーがなんか最近可愛い【あんスタ】 (ページ26)

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あっ。今渉先輩乗り移ってたわ。ページ26

「でぇ？お兄ちゃんに、何してほしいのぉ？」

『えっとぉ、ナデナデしてほしいなぁ～。』

皆さん見ましたか。
これが私の本気ですよ。

高くて可愛い声、まぁようは"ロリ声"というやつで必死に妹キャラを演じていますよ。

泉先輩は、いつもならぜーーったいやらないナデナデをしてくれてます。

いやぁ～。しかし、少しながら複雑な心境です。

泉先輩はノリノリでお兄ちゃんやってるわけですし？
私も鬼じゃないんでね、この妹キャラ続けますよ。
でも、お駄賃くらいもらってもいいっすよね？

「…？A、ちょっと『ねっ！お兄ちゃん！』なぁに…？」

『甘いもの食べたくなっちゃった♩お菓子ちょうだ……。』

や、やべぇーっ！
確か私の過去データからすると、お兄ちゃんモードの泉先輩に「お菓子」っていうと…

「はっ……俺としたことが、アンタに騙されるとこだった。」

元のネチネチ泉先輩に戻ってしまったー！

ていうか、先輩もうすでにちょっと騙されてましたよー！

ここは、なんか色々言われる前に解決策をっ。

『あぁっ！あんなところに真先輩がっ！』

「えっゆうくんっ！どこ！？」

『あれです！あの角曲がりました！』

「はぁー？ほんとにゆうくん？アンタ騙したらタダじゃおかないからねぇ。」

『この目で見ましたっ！先輩は見てなかったから分からないでしょうけど、私は見ました！あの髪色は真先輩ですよ！』

「…チョーうざぁい！」

捨て台詞みたいに言って去っていった泉先輩。

私は手のひらを合わせて空を見上げ、

“騙してすいません☆”

そう言いました。