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翌朝、片桐さんと病院に向かった。
片桐さんと交替で分娩室に入って、Aちゃんの腰を擦ったり、水を飲ませたり、汗を拭いたりして励ました。

一晩叫び続けたAちゃんの声はガラガラになっていた。
それなのに、生まれる気配さえ無くて、また家に帰された。

そして、3日目の朝。
先生が今日は生まれると言った。
俺たちは、Aちゃんの側に付き添った。

陣痛が強くなり間隔も短くなってきた。

「発露!」

助産師さんが叫んだ。

間もなくすると、赤ん坊が出てきた。

トゥルルン、トゥルルン、トゥルルン

感動の瞬間も無く、同時にアラームが鳴り響き、赤いランプが点滅した。

「これって、ドラマでよく見る危ないやつ…」

トゥルルン、トゥルルン、ピーーーー

けたたましくアラームが鳴り響き、心肺停止の無機質な音が鳴った。

「酸素マスク!」

「除細動!」

「輸血!」

慌ただしく動き回る先生と助産師さん。
俺たちは分娩室から出されて、外で待った。

こういう場面を、医療を扱うドラマでよく見た。

嘘だ!こんなの嫌だ!
Aちゃんがいなくなるなんて…。
俺はまだAちゃんが必要なんだ。
だから、生きて……。
もう一度抱きしめてよ…。

☆→←☆



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匿名希望 - part2完結おめでとうございます。主人公の子供の父親だれだろう仝ζ鵑気―澆ん.リちゃん.ャンさんpart3はどんな話だろう (2017年4月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:緋色みさと | 作成日時:2017年3月28日 9時

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