極度の対人恐怖と悪女さん。【AU】 (ページ13)

今日:8 hit、昨日:10 hit、合計:57,867 hit

・・ページ13

・

「…何でしょう…。」

「なあに、Aがどんな顔して笑ってるか気になっただけさ。アンタ、…、意外と……、heh、まあ、それはいいとして、アンタまだ立ってんだな。座れよ。」

ゆっくりと起き上がり、自分の座っている場所の隣をポムポムとミトンをはめた手で叩くサンズさん。そこに座れという事だろう。

まるでここの空間が自分の空間のような言い方だな。別にそれが気に食わないということも無いが…。

「座ってもいいんですか…？」

「ああ。嫌なら断ってくれてもいいぜ。」

「だがそんなことしたらオイラは泣き喚くがなheh…」とサンズさんは続ける。脅しだな。そういうのは酷いとおもう。

「わかりました」とサンズさんの言う通り大人しく座ればサンズさんは隣で驚いたような表情を見せる

「なんですか。」

「いや…な？本当に座るとは思わなくて…。」

「…はい？」

さっき泣き喚くとか言ってた人が何言ってんだか…。いや、人じゃないな、骨だった。

「泣き喚くって言ったじゃないですか…。…質問は終わりですか？」

「あー…、いや、終わってない。じゃあ2個目な。セリーナから何されてたんだ？」

「セリーナさ…、」

大丈夫だ。ここには私とサンズさんしか居ない。セリーナさんは居ない。余計なこと考えなくていいから。事実だけ。言うんだ。

「殴…られたり、蹴られたり……、暴言浴びせられたり…、何もしてないのに、濡れ衣着せられたり…、………あ…れ…、意外と私大袈裟に怖がってましたね。

このくらい今の兄弟喧嘩とかで…普通にあるんじゃないですか？情けないですね私。この世には私より辛い人…いるのに。こんなことでメソメソして…。

…サンズさん、私に失望しました？そうですよね。私の悩みなんてちっぽけですよ。気持ち悪いですね。反吐が出ますよね。こんな…、こんな…っ…、」

「A…」

同情でもしているのだろうか、サンズさんは静かに私の名前を呼んだ。

その表情は悲しそう。と言ってもいいものだろう。

…私に、同情なんかはよしてよ。

━━━━━━━━━━━━━━━

こちらのミスで一時的に未完成のまま話を公開状態にしていたようです。すみませんでした！