甘々一松が天使すぎる【一松】

さんじゅうろくわ ページ38

「ちょっと何〜？お兄ちゃん寝てたんだけどー…」

「いや、もう昼だからね。て言うかおそ松。これクリアして」

「…あぁ、一時期流行ったホラゲねー」


おそ松はそう言うホラー系は、全て大丈夫と言う猛者。
私のようにお化け屋敷、廃墟は行けるけど、ホラゲと怖い話は無理…と言う半分大丈夫タイプではないのだ。


眠たそうにコントローラーを握ったおそ松は、淡々とゲームを進めた。

と、途中でコントローラーが二ついることが発覚。
注意書きを見てみると、二人から遊べます。と書かれていた。いや、聞いてねぇ。


「……流石にお兄ちゃん無理だわー」

「マジごめんおそ松。カラ松連れてくるしさ」


え？なんで一松を起こさないのか？
天使の睡眠妨害していいと思ってんの！？？


「おい起きろクソ松」

「は、はにーまでそんな名前で呼ばないでくれないか……」

「今すぐ一松を起こさずに居間に降りてきて。一松を起こさずに」



そーっと起きてきたカラ松は、私のただならぬ雰囲気に圧倒されてビクビクしながら降りていった。
私も、天使の寝顔を拝んでから一階に降りていった。



「無理だぁあああぁああ！！！！！」

「大丈夫！！できる！カラ松はやればできる子！！」

「わいでぃーけー！！」


十四松と私は応援係。チョロ松とトド松は傍観係。おそ松とカラ松はplayする。
しかし、カラ松が私以上にホラーが苦手。ホラーと聞けば逃げていくくらい苦手。
つまり、おそ松と十四松は全般行けるむしろ好きタイプ、私はチョロ松と同じく、半分大丈夫タイプ、カラ松はトド松と同じ、どっちも無理タイプなんだ。


「兄さぁああぁあああぁあ！！！！」

「チェンジで！！」

「一松投下〜」

「あの天使を投下する！？馬鹿なの！？」

「そう思ってるのAだけだと思うよ」


仕方なく。
本当に仕方なく、私は一松を起こしに行った。


「一松ー」

「…何。目覚め最悪なんだけど」

「本当は嬉しいくせに〜！じゃなかった。ホラゲクリアするまで寝られまテーン」

「はぁ？ふざけてんの。寝させて」


お願い一松。と一松の体を揺すると、わかったから吐く…と苦しそうに青ざめていた。


「おー、はよー、一松」

「おはよ……何。六人かかってまだクリアできないわけ…」

「問題です」

デデン！と十四松がＢＧＭを付けてくれる。


「この六人の中で、ホラゲ苦手民は何人？正解は四人！」

「答える暇くらい作って」

「チョロ松は苦手じゃないんだけど、専門外らしい」

「何言ってんの」

さんじゅうななわ→←さんじゅうごわ

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