甘々一松が天使すぎる【一松】

にじゅうにわ ページ24

「ねぇ少しでいいからさぁ」

「いえ、迷惑なんで」


ナンパ男を一刀両断している。
が、めげないこいつ。とても面倒だ。


「日本の社会的現象についてどう思う？僕は少子高齢化なんかを取り上げたいなぁ」

「もうやだこいつ、なんなわけ…」


うっとおしい通り越して呆れるわ…。
て言うか私の一松デイを邪魔しないで欲しいんだけど。

今日は一ヶ月に一度、一松が私の言うことを聞いてくれる日。

こうでもしないと私が爆発するからね。


「ため息ついたら可愛い顔が台無しだよ」

「んじゃどっか行ってください。笑顔取り戻すんで」


えぇ！？と大きな声を出すので、周りの人がこっちを向く。
いちいちオーバーリアクションいらねぇよ。

イライラしながらあらかじめ買っておいたスタバァのココアを飲む。

そういやトド松いたな。助けてもらおうかしら。


「…………あ、よ、用事できたんで失礼します…」

「は？はぁ……」


急にどうしたんだろう。
怯えたようにいなくなったあいつが見たものとはいかに。

パッと振り返ると、闇の世界に片足を突っ込んだ一松がいた。

だいぶ猫がかわいそう。


「…ひ、久しぶりイッチ」

「うん。１７時間３６分２５秒ぶり」


やべ怖ぇ。
闇堕ち確定だな。どうしよう。

「……怒って、る？」

「………何が？Aが違う男と話してたこと？」

「え、あ、それもダメなの？」


私はてっきり時間に少し遅れたことだと…。

ごめん、と言った途端、腕をグッと引かれて重点が傾いた。


「わっ…！？」

「あんた、今日一日僕の物。これで良いでしょ」

「え、と、なんで？」


わけがわからないし何が起こったのか理解したいんだけど。


「………だから、あんたは今日一日僕の物で、僕にずっと触られててよ。って話」

「えぇ！？」


それで良いでしょ？ともう一度訊いてきた一松。

嫉妬…したのかな？


「………私は良いよ？」

「…………んじゃ決定」

フヒッと不敵な笑みを浮かべて、私を見下ろす瞳に吸い込まれ、どうしようもなくドキドキする。


「…………やだなー…堕ちちゃったじゃん」

「御愁傷様」

「誰のせいだと」


ゆっくりと手を引く一松の猫背気味の背中を見つめながら歩く。


この風景がいつまでも続けば良い。



「…………一松」

「何」

「好きだよ」

「僕は嫌いじゃ無いよ」


ふふ、と返答に笑みを漏らす。
本当に、可愛い私の彼氏。


「何笑ってんの」

耳まで真っ赤な彼が振り返らずに訊いてくる。

「ううん、なんでも無い」

やっぱり、あったかい。

にじゅうさんわ→←にじゅういちわ

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す