いちわ ページ3
「ねぇ、A……」
「ん?何、一松」
松野家の居間でおそ松とテレビを見ていると、一松に服の袖を引っ張られる。
可愛いな、クソ。←
「……出かけない?」
「あ、デート?デートなの!?うはー、マジかぁ」
「行かないよ」
「ごめんなさい」
一松にデートに誘われ、コンマ2.5秒で用意する。
可愛い可愛いいっちの頼みならたとえ火の中水の中。どうってことないわ。
「どこ行くの?」
「路地裏」
あ、ですよねー…。
まぁ猫は好きなので問題ない。
「…あ、そうだ一松」
「何」
いつも通り話しかけ、いつも通り素っ気ない返事が返って来る。
それで良いのか、とよく聞かれるが、私は良いのだ。
「もうすぐ私の誕生日じゃない」
「は?何、貰えるとでも思ってんの?」
「いえ、全然」
私より大分身長の高い一松の顔を見上げる。
すると、不機嫌そうに眉をひそめた後、マスクをずり上げた。
知ってる、これも照れ隠し。
赤くなってる顔を見られたくないんだ。いっちは超ピュアピュアだしね!
今だって耳まで真っ赤だ。
「……ふふ…」
「何笑ってんの、気色悪い」
「酷いなぁ」
笑いながら路地裏に入って行く。こんな明るい快晴で暗いじめっとした路地裏に足を運ぶカップルなんて私たちくらいだろう。
それも特別ってことで。
「わぁ、可愛い!まだ小さいな」
「この前産まれたばっか…ねー、A…」
一匹の猫を抱き上げて私を呼ぶ一松。
「え?何?」
「えっ…?あっ………」
なぜ呼ばれたのかわからず首を傾けていると、顔を真っ赤にして顔の前で手を振る一松。
その行動も謎だ。
「何でもないッ!何でもないから!」
「えー、絶対なんかあるでしょー。ほら言ってみ?」
絶対言わせたくて、ニヤニヤしながら一松に迫って行く。
私の動きに合わせて一松も下がって行って、ついに壁に衝突。
「………わかった、言うってば。言うから離れて」
そう言われたのでおとなしく引き下がると、ボソボソとマスクの下から一松の心地のいい声が聞こえて来る。
「………っ…こいつ、美人だから…Aって名前つけた……」
「んっ…………!!!」
どうしよう、ここに人類破壊兵器がある。
何で私の彼氏はこんなに可愛いのだろうか、誰か教えて。
鼻血をこらえていると、はい、とティッシュを渡される。
「え、何で常備してるの…」
「Aがいつも鼻血出すから」
……私のため…だけど複雑だ。
小さくありがと、と呟いて猫に目を戻した私だった。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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松々先輩(プロフ) - 紅て漢字見た目良くない?さん» ありがとうございます!今は絶賛スランプ中なのですが、復活次第続きを書きたいと思っております! (2022年3月22日 16時) (レス) id: 0b2f636a57 (このIDを非表示/違反報告)
紅て漢字見た目良くない? - 推しランキング1位一松2位おそ松3位カラ松です!ですが一松反則級に可愛すぎます!尊死しそう (2022年3月21日 22時) (レス) @page14 id: 01439bd18d (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - カラ松girlさん» わかります…!!!!でも私はどちらかと言えば襲いた(( (2021年8月14日 5時) (レス) id: a6e4fce6a1 (このIDを非表示/違反報告)
カラ松girl - 一松かわいい…襲われたi((殴 (2021年8月13日 23時) (レス) id: 298605cae4 (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 明かり松さん» ありがとうございます!!超嬉しいでございます(日本語おかしい) (2019年1月17日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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