検索窓
今日:1 hit、昨日:12 hit、合計:33,954 hit

愛してる3 ページ5

☆Aside☆

「…………え?」

一松?なんで今その話…



「……許してやってね、一松兄さんのこと」

カップをいじりながら言うトド松
下を向いているのは私に顔向けできないのか


「なんで?私別に何も怒ってないよ?」
一松に私が怒ることなんてそんなにない

今まで一度も怒ったことがない


それもそうだろう、昔から私は一松が好きなんだから


「……でも、Aは一松兄さんのことずっと好きなのに…」
「…うん、長い間私の長い片思いで…」


好きなの、と呟くとそっか、とコーヒーを飲んだ
その手を眺めていると、トド松も私を見ていることに気づく

「…何?」
「…Aはさぁ…」
「?」


カチャ、とコップを置いたので私も置く

「なんで一松兄さんが好きなの?」
「なっ………!」


恥ずかしい話題を振られたもんだ
私が一松に惚れた理由なんて聞いても楽しくないだろうに

まぁトド松は昔からそう言う話が好物だ


「……そうだなぁ…」



あれは太陽が照りつける熱い夏の日______



「きゃっ…!」
「チッ、邪魔なんだよ、ブス」
「っ…!?」

ブスってなんだ

私はまだあんたらより顔は整っているはずだ


まぁ、言い返さないけど



毎日女子に絡まれては言い返さないでそのまま、の繰り返しだ
私がいじめられやすいタイプなんだと言うことはわかっていた

それに、私はいわゆる色素性乾皮症、ヴァンパイア・シンドロームなのだ
太陽の光を浴びると皮膚を悪くする

だから太陽を浴びることができない


なので、肌が人よりだいぶ白い
そのため、学校でのあだ名は『雪女』、または『吸血鬼』

酷い話だ、と思う
私だって太陽の光にもう一度触れたい
ヴァンパイアのような生活は送りたくない

日傘は必須、夏でも長袖

それに私はもともと人と関わらない
一人が好きなの


その日もみんなはプールで、男子はサッカー
私は日傘をさしてその様子を眺めるだけ

時たま男子が私の方をチラチラ見てくるので、それに睨みを利かす

「……屋上いこう…」
うちの学校の屋上には、一箇所だけ屋根があるところがある


ガチャッ


扉を開けると、サァッと髪を撫でる風
顔にかかる髪を耳にかけなおし、屋根のある場所に向かう


「………ぇ…」

小さく呟いた声はその人と寝息にかき消された

私が驚いたのも無理はない
なぜなら、今は授業中だと言うのにそこには紫のパーカーを着た生徒が寝転がっていたからだ


「……誰?」

愛してる4→←愛してる2


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした!


目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (47 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
76人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

松々先輩(プロフ) - 一松さん» 羨ましいです……www (2019年1月31日 8時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - どう?羨ましい?俺もうリア充 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» 富士山!?凄い… (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - トッティがもう1回富士山登るっていったから俺らもついて行ったんだ。 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» いえいえ!こちらこそコメントありがとうございます! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:松々先輩 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2017年5月14日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。