愛してる35 ページ37
☆Aside☆
「Aせんせー!」
「…また、来たのね。安川くん」
最近美術教室に入り浸っている安川くん
私がいればどこへだってついてくる、という犬のような性格の持ち主だ
別に成績も文句は無いし、良いんだけど、まぁ気になるよね
「家に帰らないの?」
「俺せんせーと一緒に話したいから」
「…貴方みたいな人が将来天然女たらしって言われるようになるのね」
何の話?とわかっていなさそうな安川くん
わかんないか、そっか
「そういえばさー、俺Aせんせーの昔のこと聞いたことないんだけど」
「誰にも言ってないしね」
「この前、校門の前で車停めて待ってたピンクのパーカー着た男の人って、彼氏?」
どうしてそう思うの、と訊く
たかだか車停めて待ってただけじゃない
「いや、俺。あの人とラブホ街入っていくの見ちゃって」
「……は?」
どうなの?とまっすぐな目で聞かれる
嘘はつけそうにない
「……えぇ、彼氏じゃないわ。でも、ラブホ街には入ったわね」
「えぇ〜?俺Aせんせーは純粋な人だと思ってたんだけどなー…誰とでもヤっちゃう
人だったの?」
「あのねぇ、ラブホ街に入ったからって、全組全てそういう事するってわけじゃないからね?」
そう言って、このまえの第二中間の答え合わせを再開する
じゃあさ!と一段と声が高くなった安川くんが、私の顔を覗き込んだ
「Aせんせーは、まだ処女?」
「……それ、大人になったら完全なセクハラだからね?」
「ごめんごめん。でも、したことあるの?」
「…………まぁ、大人はね。大体してるんじゃないの?」
っていうか私は生徒相手に何を言ってるの?
「あの日は、しなかった?」
安川くんが声のトーンを落とした
あの日……
「して、ない……わよ」
彼氏じゃない
彼氏じゃないのに、してしまった
してない。と言った私の言葉が、自身の胸に深く突き刺さる
安川くんには相談できない
大人の汚い部分なんて、見せたくない
「ホント?俺の母さん、知らない男と家でするやつだったから、女の人ってみんなそうなのかなー、って思ってたんだけど……あと、Aせんせー嘘ついた」
「嘘?」
「ほんとはしたんでしょ?あの人と」
「……覚えてないのよ。酔ってて。気づいたら、って感じで」
それでもしたことに変わりはない
尻軽だなんて思われたくなかった
ねぇ、私はどうすれば良いの?
好きな人の、弟。そして兄に抱かれてしまった
私は……
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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松々先輩(プロフ) - 一松さん» 羨ましいです……www (2019年1月31日 8時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - どう?羨ましい?俺もうリア充 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» 富士山!?凄い… (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - トッティがもう1回富士山登るっていったから俺らもついて行ったんだ。 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» いえいえ!こちらこそコメントありがとうございます! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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