愛してる２５ ページ27
☆チョロ松side☆
「…もう、帰らなきゃ……Aちゃん…」
「…そうね、えぇ……帰らなきゃ……」
Aちゃんが太陽の光に長時間浴びちゃいけないから、家に入る
ヒヤッと冷えた空気が頬を撫でた
そして、改めて実感する
Aちゃんは、自分のことがどうでも良くなるほど一松が好きだ
一松が腹立たしい
こんなに想われているのに気づかないで、Aちゃんに心を隠したまま
僕だったら、って考えるたびに悲しくなる
悲しい思い、させないのに
そう思っても言えないんだ
いつも嘘をついちゃうんだ
弱い奴ほど嘘をつく
それはわかってる
ただ僕は逃げてるだけ
一松に、とやかく言えるような立場じゃない
わかってるけど
「……ねぇ、Aちゃん……」
ギュッとAちゃんの白い腕を掴む
え、と振り返ったAちゃんの赤い鮮やかな唇に、自分の唇を押し付けた
「んっ…！？」
小さく声を漏らして、僕の胸を押すAちゃん
きっと、嫌がってる
それをわかりつつも、そのまま深い方に変わって、後頭部に手を回す僕は人のことを言えないクズだ
逃げる舌を追いかけながら頭の中で謝罪する
それはAちゃんには聞こえない
「ん、んっぅ…」
力尽きたのか、一気に力が抜けて行く
口を離すと、潤んだ目で僕を見つめるAちゃんが
ゾクッとした
こんな綺麗な子が、僕とのキスでトロトロになってる
綺麗
生唾を飲み込んで、前かがみになりながらごめん、と呟いた
僕を無言で見上げるAちゃんは、謝るとふるふると小さく首を振った
だから、諦められない
突き放してくれないから
「……いいえ、大丈夫……」
「…そっか、ごめんね……」
謝ると、どうして謝るの？と涙が伝った瞳で笑う
君のそういうとこ、好きだよ
ずっと、ずっと好きなんだ
愛してる
どんな君でも、受け入れる
「……A、ちゃん……」
「ん？」
窓から差し込む景色
明るい日光
アスファルトに陽炎を映し出し、これでもかと肌を焼く
それから逃げるように黒い髪を肩になびかせ、Aちゃんは僕を見据えた
「……どんな君でも、愛してる」
「……えぇ……そう」
目線をそらして下を向くAちゃん
困っちゃった
でも、今Aちゃんの頭の中は僕のことでいっぱいなんだよね
それだけで、嬉しいよ
「ねぇ、愛してよ……」
そう言って抱きしめるけど、Aちゃんは何も言わず抱きしめられているだけだった
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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松々先輩(プロフ) - 一松さん» 羨ましいです……www (2019年1月31日 8時) (
レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - どう？羨ましい？俺もうリア充 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» 富士山！？凄い… (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - トッティがもう1回富士山登るっていったから俺らもついて行ったんだ。 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» いえいえ！こちらこそコメントありがとうございます！ (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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