愛してる24 ページ26
☆Aside☆
ダメ、行かなきゃ
そう思うのにうまく腕に力が入らない
どう言うこと…?
チョロ松が私を好きなのは知ってる
でも、私が好きな人も知ってるはずだ
なんで、引き止めるの?
「チョロ、松ッ…」
「嫌だ」
「お願いッ…このままだと一松がッ……」
立ち直れなくなっちゃう
私みたいに
クズじゃないよ、って言いに行かなくちゃ
愛してるって言い続けなきゃ
じゃないと、一松には伝わらない
わかってる
一松が私を好きじゃないことは
わかってる
この恋が叶わないことは
わかってる
愛してる、って言えないことは
でも、今だけは言っていいでしょ?
慰めなきゃ。自分をクズだと思い込んでる
誰よりも優しくて、誰よりも強いのに
強いからこそ一松は耐えた
「今度は、私の番なの…」
「もし、このままAちゃんが一松の元に行くって言うなら…もう一度、Aちゃんを抱く。今度は無理やりにでもベッドに押し込んでやる」
「ッ……」
卑怯よ、チョロ松…
断れないってわかってて、そんなことを言う
一松は大事
でもこれ以上チョロ松にも辛い思いさせたくないの
私を抱けば必ずチョロ松は罪悪感と後悔を感じる
「……チョロ松……」
お願い、行かないで…
そう言ったチョロ松の目には、少しだけ涙が浮かんでいた
泣かないで、なんて言えない
泣いて欲しいわけでもないけど
「……笑って」
苦しそうに笑うチョロ松から目をそらし、私は足元の影を見つめる
背中に刺さる太陽の光から逃げるように、私は目をつぶった
ぽろっと一筋の涙が頬を伝って行き、焼けたアスファルトの上にシミを作って消えていった
まるで、私とチョロ松の恋心みたいに
☆チョロ松side☆
「お願い、行かないで…」
そう言って後悔する
何を言ってるんだ、僕は
Aちゃんの恋を応援するって、諦めるって言ったはずなのに
どうしても一松を追うAちゃんの瞳が綺麗で
諦めきれない、そう思った
「……笑って」
そう言って悲しそうに笑ったAちゃんは、夏が終わる頃の向日葵を思わせる
あぁ、一緒になってくれたらな…
ありえないことを考えながら、僕は笑った
あぁ、苦しいな
どうせ一緒になってくれないってわかってる
それに、一松もAちゃんもお互いのこと好き
僕に入る隙なんてないのに抗う僕はイタイ奴
「……ぁ…」
パッとAちゃんを見ると、ギュッと右手を握りしめて泣いていた
あぁ……綺麗だ
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松々先輩(プロフ) - 一松さん» 羨ましいです……www (2019年1月31日 8時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - どう?羨ましい?俺もうリア充 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» 富士山!?凄い… (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
一松 - トッティがもう1回富士山登るっていったから俺らもついて行ったんだ。 (2019年1月30日 23時) (レス) id: 95ef69bc8b (このIDを非表示/違反報告)
松々先輩(プロフ) - 一松さん» いえいえ!こちらこそコメントありがとうございます! (2019年1月30日 23時) (レス) id: 3db3ef1937 (このIDを非表示/違反報告)
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