どんな君でも愛してる【一松】

愛してる２２ ページ24

☆Aside☆

「Aー！できた？」
「もうすぐ完成よ、もう少しだから」

五分おきに台所まで来て確認する十四松に、笑いかける
そう言えば、この二人以外の兄弟を見ていない

どうせおそ松はパチンコだろうが、カラ松とチョロ松、一松はどこに行ったのか

まぁ、正直チョロ松と一松はいなくて良かった、と思っている

いたら気まずくなるに決まってる


「そういえば、おそ松とかは…「おそ松兄さん？知らないよ？」…そう…」

じゃあこの残りは取っておこうか、とパイを４ピース残して冷蔵庫に入れる
帰ってきたら食べてって言っといてね、と言うと、わかった〜！と言っていたが、きっと二人で食べてしまうだろう


「A、これからどうするの？」
「松代さんが帰ってくるまであんたらのお世話係よ。何かしてほしいことは？」

うーん、と唸って考える十四松
きっと、外に出られない私を考えて、やきうと言うのは避けているらしい

「あ、そうだ！愛してるゲーム！」

友達の間で流行ってるんだよ！とにこやかに言うトド松
私も、愛してるゲームは知っている

私の学校の男子も、よく男同士でしてふざけ合っているから

読者の皆様方はお忘れだろうが、私は男子校の美術の先生である


「…私、は、知ってる…け、ど…」

言葉を濁した私に、知ってるんだ！と笑顔のトド松
とても恥ずかしいし、愛してるだなんてあまり言われない


「トッティトッティ！愛してるゲームって何！？」
「え、十四松兄さん知らないの！？」

十四松にゲームのルールを説明するトド松
私はその間にお茶を取りに行った


「じゃ、スタート♡」
「えぇ…本当にするの？」
「僕らはこうでもしないと可愛い女の子に『愛してる』って言われる機会ないしね！」

それ結局私利私欲のためじゃんか！と心の中でつっこみ、まぁいいか、と覚悟を決める
愛してるって言うだけじゃない。減るものじゃないわ


「罰ゲームは、キスね！」
「え！？」
「大人の男女だし、別にいいでしょ？」

良いけど良くないと思います！

じゃあ僕から、と言ったトド松は、十四松に愛してるよ、兄さん♡と確実に兄弟愛なるもので愛してるを送る

「A！え、えっと…あいー、あいー」

頑張れ兄さん！と後ろでガッツポーズを送っているのがバレバレだ


「愛してマッスル！！」

そう言った途端、ボッと効果音が付くほどに顔を染める


「ありゃ〜、兄さん、照れちゃったね〜！じゃ、Aにキスね？」
「えええ！？」


わかってはいたけど、アリなんでしょうか

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• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

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8

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